【オードリー・ヘプバーンの生涯】最後の恋人が語った「オードリーとの生活」「変わらぬ信念」
約40年に及んだそのキャリアのなかで、オードリーが出演した映画はわずか27本。いずれも一度は観るべき作品であり、その多くは3回、4回、あるいはそれ以上観てもなお、初めて観たときの新鮮さを失うことがありません。 オードリーの死からちょうど10年目となる2003年、『タウン&カントリー』誌は彼女の最後の恋人だったロバート・ウォルダーズ(2018年没)から、その人柄や、ともに歩んだ人生の思い出について話を聞いていました。生前のオードリーについて、彼女を巡るいくつかの事実とともに振り返ります。
ソウルメイト、ロバート・ウォルダーズが語るオードリー
ロバートがオードリーの人生に登場したのは、彼女の2度目の結婚が問題を抱えていたときでした。オランダの安定した家庭に生まれ育った、とびきりハンサムで、知的で優しい話し方をする彼は、俳優として活動した後に投資家に転じていました。 結婚はしませんでしたが、オードリーがその人生において最も強い絆を築いたのは、強く穏やかで、優しく思いやりのある男性、彼女がパートナーに求めるすべてを持ち合わせていたロバートでした。そんな彼が語ったオードリーとの生活とは、どのようなものだったのでしょうか。 写真:オードリーのポートレート、1955年撮影
「オードリーは若いうちに、自尊心をもたらすのは名声や美しさではないことに気づいていました。人々はその謙虚さを感じ取りました。それが彼女の大きな魅力になっていたと思います。 コニーの家で初めて会ったとき、オランダ語で少しだけ交わした会話は、とても刺激的でしたが、そのときだけのことだと思っていました。 それから半年後、NYに行かなければならなくなったとき、コニーからオードリーに連絡をするように言われました。彼女はピーター・ボグダノヴィッチが監督した『ニューヨークの恋人たち』の撮影中で、ホテル『ザ・ピエール』に滞在していました」 写真:『ニューヨークの恋人たち』撮影中のオードリーとベン・ギャザラ、1981年撮影