20日朝はさらに冷え込み、今冬は平年並みの寒さ 気象庁3カ月予報
強い寒気の影響で19日は、全国的に今シーズン一番の冷え込みとなった。20日朝はさらに冷え込む地点もあり、一気に冬の到来となりそうだ。気象庁が19日に発表した12月から来年2月までの3カ月予報によると、全国的にほぼ平年並みの寒さとなる見通しで、日本海側を中心に大雪となる可能性もある。 19日午後2時時点で、北海道や東北など45地点で、最高気温が0度を下回る「真冬日」を観測。全国914地点のうち392地点で今季最低を記録し、東京都心でも最低気温7.9度、最高気温13.2度と寒い一日になった。 放射冷却の影響で、20日朝も冷え込みが続き、東京都で6度、福岡県で9度など1桁台の最低気温が予想されている。 気象庁によると、今後3カ月間はペルー沖の赤道付近で海面水温が低くなり、日本に寒い冬をもたらす「ラニーニャ現象」が強まることや、偏西風が日本付近でやや南に蛇行することで北から冷たい空気が入り込み、東・西日本を中心に冬型の気圧配置が強まる。平均気温は全国的に「ほぼ平年並み」を見込むが、気象庁の担当者は「これまでの気温が高かった分、冬らしくなると、気温の変化を大きく感じる。体調管理に注意を」と呼び掛ける。 強い寒気が入ると、日本海側では大雪となる可能性があり、雪への備えが必要になる。一方で、太平洋側ではよく晴れて乾燥する日が多くなる見込みで、気象庁は火の取り扱いに注意を呼び掛けている。(力丸祥子)
朝日新聞社