蓮舫代表が会見「台湾籍ない」二重国籍状態には確認すべきだったと反省
民進党の蓮舫代表は18日、自らの「二重国籍」問題について、戸籍関係書類の一部を公表し、台湾国籍はすでに持っていないと説明した。同日夕の会見で、二重国籍状態だったことについて「もっと確認するべきだった」と反省の意を示し、自身のあいまいな記憶で説明が不安定になったことも陳謝した。その上で、戸籍公表というようなことは「私で最後にしてほしい」と訴え、あらためて今後の前例にしてはならないと強調した。 【写真】二重国籍問題で過熱する日本社会 蓮舫代表会見で記者らが投げかけた質問
蓮舫氏は1985(昭和60)年に改正国籍法が施行されたことを受け、17歳のときに日本国籍を取得したが、台湾籍離脱の手続きは「父が完遂してくれたものと思っていた」と説明。昨年秋に騒動になるまで「台湾籍を持っているとは思ってもみなかった」と述べた。念のために台湾当局に確認したところ、台湾籍が残っていることが判明した。 すぐに台湾籍離脱の手続きを行い、昨年9月13日付で国籍喪失許可証を台湾当局から受け取った。法務省に提出したところ、台湾当局が発行した国籍喪失許可証は「外国国籍の喪失を証明する書面」には該当しないとして、外国国籍喪失届が不受理になったため、「日本国籍を選択する宣言」を10月7日付で行ったという。 この間、二重国籍状態になっており、国籍法や戸籍法に関して「もっと勉強して、確認する行動をとるべきだったと反省している」と述べた。また、17歳のときのあいまいな記憶で「説明があやふやになってしまったことは申し訳ない」と陳謝した。 会見ではあらためて「戸籍はすぐれて個人のプライバシー。本来は開示するべきではない。他者に当てはめたり前例としたりすることは断じてならない」と語気を強めた。それでも公表に踏み切ったのは、野党第一党の党首で「時の政権に説明責任を求める立場」であるのに「私の発言が揺らいではいけない。説得力に欠ける」という判断からだと説明した。今後も「多様性、共生社会が民進党の原点。これを強く強く訴えていく」とした。 このタイミングでの公表になったことについては、自身の子どもがこの春、成人を迎え、家族の了解が得られたことを挙げた。公表された国籍選択宣言の記載のあるページの一部には、子どもに関する記述がある。白塗りにされて何が書かれているかは分からないようになっているが「親として慎重になった」と述べた。 タレント時代や過去に「日本に帰化」「私は二重国籍」などと発言していたことなどについては「手続きを怠っていたことは事実だが故意ではない」「事実認識を混同していた。いま振り返ると浅はかな発言だった」と釈明した。