ロシア軍の前進加速、要衝に迫る-ウクライナでは悲観広がる
北大西洋条約機構(NATO)諸国はウクライナへの追加支援提供に及び腰で、ロシアとの対立のエスカレートを恐れていると、事情に詳しい西側の当局者2人は説明。ロシア側に戦争終結に向けた交渉への関心は全く見られていないとも語った。この当局者は内部の情報だとして匿名を要請した。
ウクライナ軍はロシア・クルスク州の一部の占領を続けている。8月に開始したロシア領内への奇襲はロシアに一部戦力の移動を促し、ウクライナ東部での圧力を緩和する狙いもあったが、狙いは実現していない。
ロシア軍は今週、ウクライナ東部のセリドベを制圧し、ウクライナがドネツク州を防衛する上で兵たんの要衝であるポクロウシク、クラホベを次の標的にとらえた。両市が陥落すれば、ウクライナ東部全体の掌握に向けて、ロシアは大きく前進する。
原題:Russia Speeds Up Advance in Ukraine as Mood Darkens in Kyiv(抜粋)
--取材協力:Aliaksandr Kudrytski、Olesia Safronova、Volodymyr Verbianyi、Andrea Palasciano.
(c)2024 Bloomberg L.P.
Bloomberg News