中山秀征、いばらない仕切り術が評判に【山田美保子コラム】
【山田美保子のミホコは見ていた!】 9月15日、EX THEATER ROPPONGIで行われた「カラオケまねきねこpresents HIDE LIVE2024 TOO MUCH NIGHT 今夜も最高!」に訪れたテレビマンたちの間で、改めてヒデちゃんこと中山秀征の仕切り術が評判になっている。 タイトルでもわかる通り、懐かしの「今夜は最高!」(日本テレビ系)や「THE夜もヒッパレ」(同)、「笑っていいとも!」(フジテレビ系)などのパロディをタモリのモノマネで知られるジョニー志村と共に観客を巻き込んでテレビ番組のように進行していくのだ。 セットからテーマソング、キャッチフレーズまで完璧になぞり、おなじみのコール&レスポンスをお客と完成させる様は演出や構成者の腕でもあるが、段取りが完璧に中山に入っているだけでなく、間延びするような場面が一度もなかったことには心から驚かされた。 ゲストも濃いメンバーが大集合。ミッツ・マングローブとのデュエットや、布袋寅泰をマネるペレ草田との「BE MY BABY」では、シンバルキックにも挑戦するがなかなか成功せず、度々ステージに尻もちをつく中山。ラストは位置を低くしてもらい、やっとシンバルを鳴らし、それ以上に大きな笑いをとった。 衣装替えも多く、客席も使って動きまくる57歳。さらには柏木由紀や、松本人志のモノマネで知られるJPとのトークでは、旬のネタをキッチリ挟み込み、本人もオイシーと思えるギリギリの線まで攻めるのだ。 パパ友でもあるスペシャルゲストの五木ひろしについては、学校のバザーや運動会などに率先して参加し、他のパパやママに絶賛されているという、ほぼ初出のイイ話も中山から披露された。 その五木が驚いていたのは、中山の声量や高音が良く出ていること。キーを下げようと提案した五木に中山はNOと言い、歌いきったのである。これには古くから彼を知る業界関係者たちも「ヒデちゃんって、こんなに歌が上手いんだっけ」と驚きの声を挙げていた。 客席に居た盟友、飯島直子や、妻・白城あやかや長男、中山翔貴にも観客が拍手を送る機会をちゃんと設けた中山。ゲストも観客も、お腹の底から笑い、昭和や平成を懐かしみ、気持ち良くなって帰路についた、文字通りの最高な一夜。近著の「いばらない生き方-テレビタレントの仕事術-」をナマで再現したような一夜にもなった。 中山秀征のいばらない仕切り術。多くの人の参考になりそうだ。