【毎日書評】英語の仕組み・日本語との違いを知れば、英文はスラスラ読めるようになる
なによりもまず主語と動詞を
英語の基本原則は「何よりまず主語と動詞を作る」ことにあります。それ以外の説明は主語と動詞より重要度が低いため、主語と動詞のあとに加えられる仕組みになっています。「説明を加えていく」というのが、英語の基本だからです。(16ページより) 次に、「友だちができると」を英文になおしましょう。ポイントは、「友だちができると」を「友人ができたときに」と言い換えている点です。 makeは動詞なので主語が必要。友人をつくるのは「あなた」なので、youを補って「you make a friend」とするわけです。そして最後は、「友人ができる」のが「どこなのか」を説明する「外国で」を加える段階。 「外国で」は「外国の中」だと考えて、inを使います。inは「領域内」を伝える前置詞です。前置詞の多くは「どこなのか」を説明するために使われます。またforeignは、もともと「未知の」の意味ですが、a foreign countryで「未知の国=外国」となります。(17ページより) このように、日本語を英語に変換する際には、英語の“「なによりもまず主語と動詞」で、そこに「説明を加えていく」”という基本の仕組みをもとに組み立てなおす必要があるということです。 こうした基本の仕組みがわかれば、文章をより立体的にとらえることが可能になります。そのため、簡単に読めることが実感できるというわけです。(15ページより) 本書を活用すれば、英語を「暗記して覚える」ことから「立体的に実感する」ことが可能になり、ネイティブのように英語をすばやく理解し、使いこなせるようになると著者は太鼓判を押しています。しかもTOEIC対策や英会話の学習に注力している人に限らず、すべての英語を学びたい人に役立つそう。参考にしてみる価値は大いにありそうです。 >>Kindle Unlimited3カ月無料キャンペーン中【10/20まで】 Source: 日本実業出版社
印南敦史