よく聞く【オメガ3脂肪酸】って?肌のうるおい、血液サラサラに効果的なのに、全然摂取が足りてない「質のいい油」とは
40~50代になると、顔もからだも潤いが足りなくて老けて見える……。 そんなお悩みはありませんか? 【データ】更年期の始まりのサインと気づいた年齢は? 日本の女性は一般的に50歳頃に閉経を迎えるといわれており、昨今の研究では閉経の平均値は52歳で、閉経前後の5年間が更年期と定義されます。 この時期はホルモンバランスの影響で、からだや心のさまざまな不調に悩む女性が多いようです。 更年期女性によくあるお悩みのひとつに「肌の乾燥や老化」があります。 今回は、美と健康の維持に欠かせないといわれているオメガ3脂肪酸について、医薬品登録販売者でありあんしん漢方のライターの円山 真由佳さん、一般社団法人日本サプリメント協会理事長、後藤 典子さんのに教えてもらいました。
オメガ3脂肪酸とは?
オメガ3脂肪酸とは、不飽和脂肪酸の一種です。 魚介類に含まれる「EPA(エイコサペンタエン酸)」や「DHA(ドコサヘキサエン酸)」、エゴマ油やアマニ油から摂取できる「α-リノレン酸」などが当てはまります。 血管や細胞をしなやかにし、老化や病気の予防に役立つため、いつまでも変わらない美しさと健康を目指す方には必須の栄養素です。 ●1 オメガ3脂肪酸の美容効果 オメガ3脂肪酸は、肌の潤いや弾力を保つ働きがあります。 オメガ3脂肪酸は、保湿成分であるセラミドの原料です。 摂取することでセラミドが増えやすくなり、肌の水分含有量がアップする効果が期待できます。 また、オメガ3脂肪酸は細胞を活性化するため、皮膚のターンオーバーの正常化を促し、肌荒れやしわ、たるみなどの予防にも有効といわれています。 ●2 オメガ3脂肪酸の健康効果 オメガ3脂肪酸は、血管のしなやかさを保ち、血液をサラサラにする栄養素です。 オメガ3脂肪酸の摂取は、動脈硬化を予防し病気(心筋梗塞や狭心症、脳卒中)のリスクを低下させる、中性脂肪を減らし脂質異常症を改善するなどの健康効果が期待できます。 また、オメガ3脂肪酸は、アレルギー疾患や認知症、目の機能などの改善にも役立つといわれています。