Xマス市襲撃の暗い影…独大統領、団結呼び掛け
【AFP=時事】ドイツのフランクワルター・シュタインマイヤー大統領は24日、恒例のクリスマス演説で、中部ザクセン・アンハルト州マクデブルクでクリスマスマーケットに車が突っ込んだ事件は「暗い影」を落としているが、過激派によって国が分断されないようにしようと国民に呼び掛けた。 【写真15枚】クリスマスマーケット襲撃の犠牲者を追悼するために集まった人々 マクデブルクで20日に起きた事件では、5人が死亡し、200人以上が負傷した。逮捕されたのは2006年からドイツに在住しているサウジアラビア出身の医師(50)だった。 シュタインマイヤー大統領は「このクリスマスには暗い影が差している」と述べ、マクデブルクで起きた事件に「痛み、恐怖、困惑」を感じていると吐露した。 そして、事件を受けて治安と移民をめぐる議論が再燃する中、「憎しみと暴力に決断を下させてはならない。われわれが分断されることを許してはならない。共に立ち上がろう」と国民の団結を呼び掛けた。 前日には極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が追悼集会を開き、発言者の一人が、ドイツは「国境を封鎖すべき」と要求していた。【翻訳編集】 AFPBB News