尾上菊五郎、親子孫三世代で共演する『極付印度伝 マハーバーラタ戦記』が初日迎える
歌舞伎俳優の尾上菊五郎さん(81)が出演する、歌舞伎座新開場十周年「吉例顔見世大歌舞伎」昼の部の『極付印度伝 マハーバーラタ戦記』が、2日に初日を迎えました。 【画像】6年ぶりの再演舞台「マハーバーラタ戦記」のヒントは映画の舞踊 舞台では両花道を使った効果的な演出をはじめ、屏風を模した大道具、甲冑の衣裳デザインなど視覚的な楽しさから、歌舞伎座の空間に響き渡る国際色豊かな音楽、次々に繰り広げられる怒涛の展開が続き、溢れんばかりの躍動感と哲学的な問いの余韻を残し、客席は大きな拍手で満たされました。
2017年に新作歌舞伎として上演された『極付印度伝 マハーバーラタ戦記』。古代インドの神話的叙事詩「マハーバーラタ」をもとに歌舞伎と融合した物語で、自らの運命と向き合いその使命を胸に懸命に生きる者たちの葛藤が描かれた物語。6年ぶりの再演で、菊五郎さんは初演時と同じ那羅延天(ならえんてん)を演じます。 公演は11月2日から25日まで行われ、菊五郎さんの長男・尾上菊之助(46)さんが初演に引き続き主人公・迦楼奈(かるな)とシヴァ神の二役、そして菊之助さんの長男・尾上丑之助さん(9)が、我斗風鬼写(がとうきちゃ)とガネーシャの二役で初出演し、親子孫三代での共演が実現しました。