警察官の彼との結婚を取りやめたら母から猛叱責…「公務員」のほかに安定した仕事もありますよね?
「公務員は安定していて将来性がある」というイメージを持つ人は少なくないでしょう。それゆえに結婚相手として公務員であることを条件に挙げる人も少なからずいると思われます。 しかし公務員だけが、安定性のある職業とは言い切れないでしょう。今回のケースでは公務員との結婚を考え直した事例が挙げられていますが、安定性や収入面については、ほかの選択肢もあるように思えます。 本記事では、公務員以外で安定性のある職業について解説します。 ▼「公務員は安定している」って本当? 定年退職の割合や退職金の平均額を教えて!
公務員以外で安定性のある職業は?
職業の安定性については、一概に判断しにくい部分があるでしょう。まず何をもって「安定性がある」といえるのか定義付けが難しいことが挙げられます。また同じ職業だとしても、立場や部署によって賃金に差が生じることもあるでしょう。 そのため本記事では便宜的に、令和5年度における労働者の平均年収を参考にします。国税庁長官官房企画課が公表した「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は459万5000円でした(男女合計)。 この全体平均以上の平均年収を稼げる可能性がある職種から、いくつかの職業を抜粋して解説します。 ■システムエンジニア 「システムエンジニア(ソフトウェア作成者)」は、Webサイトの設計や開発などに従事する職種です。 総務省統計局の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、システムエンジニアの平均年収は557万5800円でした(企業規模10人以上)。また、 ITスキルレベルや従事内容によっては、700万~1000万円台の賃金を得ている労働者もいるようです。 IT人材については人材不足が大きな懸念点のようです。経済産業省が公表している資料によると、2030年時点での不足人数が約45万人に達する可能性もあります。人材不足にともない多くの企業から人手が求められる場合、高年収を期待しやすい環境があるといえるかもしれません。 ■金融関連の職業 金融関連の職業には、銀行や証券会社などにおける業務が含まれますが、比較的安定した年収を稼げる可能性があります。 「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、「証券外務員(販売類似職業従事者)」の平均年収は564万3000円でした(企業規模10人以上)。「証券アナリスト(その他の経営・金融・保険専門職業従事者)」は947万6000円、「銀行・信用金庫渉外担当(金融営業職業従事者)」は636万5900円でした。 個々の働き方やポストによる年収には幅があると思われますが、いずれも全体平均を上回っています。金融関連の職業は経済に関係性が高く、また近年では政府が投資を後押ししている背景も踏まえると、需要が比較的安定しているといえるでしょう。 ■医療関係の職業 医療関係の仕事には、直接患者の治療にあたる医師や、医療機器の開発に携わる技術者など、さまざまな職業が含まれます。 「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、下記の医療関係の職業従事者の平均年収は以下の通りです(企業規模10人以上)。 ●「薬剤師」:577万8700円 ●「看護師」:508万1700円 ●「歯科医師」:924万3000円 ●「医療機器開発技術者(電気・電子・電気通信事業者(通信ネットワーク技術者を除く))」:688万1600円 医療は病気や事故など治療を要する人たちが存在する限り必要です。その点を踏まえると、医療についても比較的需要が安定しているといえるかもしれません。