惜しまれて姿を消した歌手・ちあきなおみ。デビュー55周年、NHK特番放送で再注目!若い世代や外国にも人気の理由は
◆若い世代や海外のリスナーにも魅力が伝わる 1969年「雨に濡れた慕情」でデビューしたちあきは今年が55周年。とはいえ1992年に活動を休止したため、すでに休止期間の方が長い状態が続いている。にも関わらず、彼女の存在感は薄れるどころか、むしろ年を追うごとに高まっている。 再評価の機運を高めたのは2005年11月にNHK-BS2(当時)で放送された90分特番『歌伝説・ちあきなおみの世界』で、同番組はアンコールに応えて繰り返し再放送。その後はBSテレ東やBS-TBSでも大型特番が制作され、いずれも再放送を重ねている。 人生の機微や哀歓を巧みに表現する唯一無二のボーカルが、聴く者を魅了してやまないからだろう。 アニバーサリーイヤーの今年は3月にテイチクから発売されたコンセプトアルバム第3弾『銀嶺』が前2作同様、ロングセールスを記録。6月より、ほぼすべての音源のデジタル配信を開始したことから、今まで彼女の歌声に接する機会がなかった若い世代や海外のリスナーにも、時代やジャンルを超えた魅力が伝わり始めている。 9月23日にはBSテレ東で『ちあきなおみ デビュー55周年~心を照らす不滅の歌声~』(初回放送:5月26日)が17時56分から再放送される。歌姫・ちあきなおみの存在感はさらに増していくに違いない。
濱口英樹