1700以上のキッチンを手掛けたプロが驚くほど使いやすいキッチン収納の裏技を公開!コンロ下に収納すべきは1軍の調理器具ともうひとつは…
週末を過ごすセカンドハウスの食洗機は、オートオープン機能付き一択!
キッチンで使う家電の中でも、家事効率アップに欠かせないのが食洗機。サイズや容量は、設置スペースや家族構成などである程度選択肢が絞られると思うんですが、機能面は各社さまざまなものがあるので、迷ってしまいますよね。 今回、私が採用したのはミーレの60cmサイズ。フロントオープンで出し入れがしやすく、ラックの高さも自由に変えられるのも便利なのですが、なんといっても決め手は、オートオープン機能! たいていの食洗機には余熱乾燥機能や強制乾燥機能が付いているので「オートオープンはいらないんじゃない?」と思われるかもしれないのですが、お客様にも、特にセカンドハウスや別荘の場合は、「絶対オートオープン有りタイプで!」とおすすめしています。 週末をセカンドハウスで過ごして、帰宅前に使った食器を食洗機に入れて帰る方が多いはず。すると、次回訪れるまでの間、中途半端に乾いた状態で食器を食洗機内に放置することに…。オートオープン機能があれば、ドアが開いた状態をキープできるので、庫内を自然乾燥できて衛生的。もちろん、普通の住戸でも、オートオープン機能があることで日々の家事効率アップ間違いなしです。
調理家電の収納は、作業もしやすい垂直収納扉に
白の扉をベースに、扉の取手やアクセントパネルのゴールド、さらに上部の関節照明と、リゾート風キッチンを目指してこだわった背面のキャビネットは、機能面のこだわりも満載なんです! そのひとつが、オーブンレンジやトースターなど調理家電の収納に採用した垂直収納扉。開くと奥にスライドして棚側に収納できるので、作業をする時も扉が邪魔になりません。 一番下の棚、コーヒーメーカーの置き場には手間に引き出せるスライドテーブルも設置。蒸気の出るコーヒーを淹れる時にもここで作業が完結できます。 あと、細かな裏技としては、食器棚部分は棚板をセットバックさせています。棚板が手前まであると、視界が遮られてしまって、奥にあるものが非常に取り出しにくくなってしまうんです。 こうして上段を少しだけ奥側にセットバックすることで、ぐんと視界が広くなり、作業もしやすくなりますよ。
これまでたくさんのキッチンをつくってきましたが、使い勝手のいいキッチンを叶えるには、いかに自分のスタイルに合っているかがとにかく大事。 今回は、私自身に合わせて、収納場所や家電の配置を綿密に計画したので、本当に使いやすく、心地いいキッチンをつくることができました。 そして、キッチン内でのムダな動きを最小限に抑える、これが作業効率アップのカギになります。 これからキッチン作りを検討している方は、このキッチンの例も参考に、まずは誰が、どのくらいの頻度で、どんな料理をつくるのかといったパーソナルな部分を洗い出すことから始めてみてくださいね。