【小倉2歳S】レイピア 混戦も主役 中竹師使うたびに成長実感「コースは問題ない」
「小倉2歳S・G3」(9月1日、中京) 登録馬14頭中、キャリア1戦の馬が8頭。2勝馬はおらず、力量比較が難しいメンバー構成だが、デビュー2戦目の小倉未勝利戦を快勝したレイピアが主役に躍り出る。 初戦は京都の芝千四。序盤は馬群にもまれて頭を上げるなど冷静な走りができず、その後は終始馬場の荒れた内を通る苦しい形。それでも最後まで伸びて2着を確保したのは能力の証明だろう。 確勝を期した前走は、小倉の芝千二が舞台。好スタートから楽に主導権を握ると、直線は力が違うとばかりに後続を突き放して初勝利を飾った。レース後、松山は「スムーズなら押し切れると思っていた。ここでは力が違ったかな」と相棒の走りを絶賛した。 中間の調整は順調そのものだ。栗東坂路での1週前追い切りは、力強く前へ前へと脚を伸ばして4F51秒5の好時計をマーク。中竹師は「無理しないであの時計が出ているからね。使うたびにスプリンター色が強くなってきて、体もしっかりしてきた」と成長を実感。「本当に柔らかい馬。普段はおとなしいけど、走りだしたらビュンと行く。コースは問題ないと思う」と目を細める。 可能性を秘めた2歳牡馬。連勝で重賞タイトルを手中に収め、ヴィクトリーロードを突き進む。