ロッキーズ戦の8回、重盗を決めるドジャース・大谷翔平＝クアーズ・フィールド (水島啓輔撮影)

米大リーグ、ドジャースの大谷翔平（30）が29日、コロラド州デンバーでのロッキーズ戦でレギュラーシーズンの全162試合を終了した。最終戦は4打数1安打1盗塁。打率は3割1分で終え、1位に4厘届かなかったが、本塁打（54）と打点（130）はナ・リーグのトップで、本塁打王と打点王の2冠をほぼ確実とした。また、日本選手初のトリプルスリー（打率3割、30本塁打、30盗塁）も達成。レギュラーシーズンを終えた大谷について、米国メディアからは称賛の声が相次いだ。 【写真】デコピンを抱きかかえる大谷夫人の真美子さん 米大リーグ機構（MLB）の公式サイトは「三冠王はならなかったが、歴史に残るシーズン」との見出しで大谷の今季の活躍を振り返った。記事では「大谷はキャリアで最も圧倒的な活躍を見せ、レギュラーシーズンの最後まで試合を面白くした」とたたえ、「ほぼ間違いなく、ナ・リーグの最優秀選手（MVP）に選ばれるだろう」と予想した。 ドジャースの地元紙ロサンゼルス・タイムズ（電子版）は「1937年以来のナ・リーグ3冠王には届かなかった。しかし、その可能性があったという事実は、ドジャースでの最初のシーズンを圧倒的な力で終えたことを証明している」と報じた。