西川貴教、16回目の『イナズマロック フェス』開催 アンコールでは小室哲哉と「LOVE TRAIN」をプレイ【オフィシャルレポート】
昨年に引き続き2回目の出演となるダンスボーカルユニットのFANTASTICSは、ダイナミックなダンスで魅せる「SPLASH」、ダンスソロでそれぞれの個性が光る「DiVE」、客席みんなが大きな手拍子で盛り上がった「Can't Give You Up」へ続く。昨年のイナズマは「(客席が)声を上げてくれるからほんとに楽しかった」そうで、今年はさらなるボルテージで攻める。7月リリースの新曲「SUPER DUPER DISCO」を披露。名曲「Choo Choo TRAIN」のカバーや、客席にタオルの花が咲いた「VICTORY」と、そして『仮面ライダーガヴ』主題歌で10月23日リリースの「Got Boost?」も初めてパフォーマンスした。そして「あと一曲、最後はぶち上げて締めたい。イナズマといえばこのかた!」と呼ばれて西川も登場。西川は5月リリースの新曲「ブレイクライン」をふたりのボーカル(八木勇征、中島颯太)に挟まれてセンターで歌い踊り、「サイコー!」と叫んでステージを後にした。 こちらも初登場となる『ウマ娘 プリティーダービー』は、ファンファーレと共に幕が上がると出走メンバーが横一列にラインナップ!「GIRLS' LEGEND U」で元気にパフォーマンスをスタートした。「初めての出走なので、ウマ娘をまだ知らない方もいるかもしれませんが、みんなと一緒にステージを盛り上げていきたいと思います」、そして暑い夏にぴったりの、タオルや拳を振り上げて盛り上がれる曲「UMA Summer」へ続く。さらにTVアニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』OPテーマ「ユメヲカケル!」に続き、「NEXT FRONTIER」と、ウマ娘それぞれの個性が光るパフォーマンスを披露した。ラストナンバーとして『ウマ娘 プリティーダービー』の代表曲「うまぴょい伝説」が始まると、客席はさらにヒートアップ。曲中でジョッキー姿の西川がステージセンターに駆け込んでくると、客席からは大きな歓声があがった。西川はウマ娘たちと可愛く踊ったかと思ったらパワフルに歌ったりと変幻自在、イナズマならではのコラボステージで観客を熱くさせた。 2年連続の出演となるNovelbrightは、過去に風神ステージ出演をかけたオーディションにも応募したこともあり、今では雷神ステージに出演するまでになった、まさにイナズマドリームを叶えたアーティストだ。中でもギター・沖聡次郎の西川愛は双方のファンにもよく知られており、この日も本番直前のリハーサルでT.M.Revolution「WHITE BREATH」をプレイしたほど。客席を十分に沸かせてスタートしたライブは「seeker」、4月リリースのアルバム『CIRCUS』に収録されている「Empire feat. Novel Core」へ続く。ポップなラブソング「愛とか恋とか」、Eric Namとコラボした8月リリースの新曲「Everywhere I Go」「雪の音」など、新旧を織り交ぜたラインナップ。イナズマへの思いは並々ならぬ彼ら、「今日まで頑張って生きてきたんでしょう?そんなもん全部発散させられるのがイナズマだと思います!」と「Morning Light」へ、ラストは「Walking with you」で締め括った。西川も「安心して見ていられる」と太鼓判のNovelbright、次はどんな夢に向かうのか楽しみだ。 西川とは過去にレギュラーラジオで共演したことのある宮野真守も、今回初めてイナズマに登場。なんと、アニメ系以外の音楽フェスに出演すること自体が初めてなんだとか。それでも1曲目の「光射す方へ」でのっけっから客席を手拍子で煽り、一気に会場を宮野真守のカラーに染め上げる。「ULTRA FLY」、そして宮野自身がキン肉マンを演じるTVアニメ「『キン肉マン』完璧超人始祖編」の0話テーマ曲「キン肉マンGo Fight !」をプレイ。サビの「Go Fight !」はオーディエンスも一緒に叫び、続く「オルフェ」は歌う前にタイトルを言った時点で客席からはきゃーっと悲鳴が上がった。そしてラストは「みんなで盛り上がりましょう!」と「EXITING!」を披露。俳優、声優、そしてアーティストとしても活躍する宮野は、またひと味違う風をイナズマにもたらした。 続いては、9月15日で結成21周年を迎え、活動22年目に突入したNEWSのステージ。こちらもイナズマ初出演となる。メンバー3人は鮮やかなオレンジの羽織姿で登場して、ライブは「Weeeek」からスタート! 「念願のイナズマロック フェス、西川さんに感謝です。琵琶湖の前で歌える日が来るとは思わなかった」と話すと、ラップで魅せる「ROOOTS」、ブルーのライトの中で歌った「BLUE」、力強いメッセージを込めた「「生きろ」」そして「未来へ」などを披露。曲のタイトルを丁寧に紹介して「サブスクを解禁しました。この曲いいじゃんって思ったら、すぐサブスクで聞いてください!」としっかりPR。そして「この曲、いきましょう!」と始まったのはT.M.Revolutionの「HOT LIMIT」。西川は前日にももクロが残していったミニチュアステージ(西川貴教のフィギュアつき)を首から下げてステージに登場、増田貴久にマイクを持ってもらい自分は両手でフィギュアを踊らせながら歌うというとんでもないコラボが実現。そしてそのままNEWSのナンバー「チャンカパーナ」も一緒にプレイした。最後のナンバーは「UR not alone」、NEWSがとても大事にしている曲でイナズマのステージを終えた。 そしてイナズマロック フェス2024の大トリを飾るのは、⻄川貴教。ブラックのブルゾンを羽織って勢いよくステージに飛び出した西川は、「Never Say Never」でいきなりボルテージマックスに暴れまくる。「行こうか、イナズマ! 2日目のトリをつとめさせていただきます、西川貴教です!」と、「As a route of ray」へ続く。そしてSoとMinami(Fear, and Loathing in Las Vegas)を呼び込んで「Be Affected」をプレイ。イナズマのステージでは何度も共演しているが、お互いの声の厚みやパワーがどんどん増しているようだ。他にも重めのサウンドでぶち上げる「The Barricade of Soul」や、西川の声が少し甘くなる「Lifeʼs Anomalies」と、西川は短い時間にもいろんな表現で魅せる。そして改めて、イナズマが開催できるのは「集まってくれた人、スタッフ、地域のみなさんのおかげ」と感謝を述べ、「みんなが楽しかったと言ってくれるだけで報われます」と話した。そして「この人をお呼びしていいですか」と紹介したのは、スペシャルゲストの小室哲哉。小室は「満を持して西川が作ってくれた場所が、イナズマだよね」と話し、今年1月に西川貴教with t.komuroとしてリリースしロングヒットとなっている「FREEDOM」、そしてTM NETWORKの「BEYOND THE TIME」をふたりで一緒にプレイした。本編ラストは「Crescent Cutlass」、西川の声にあわせ、客席の大きな歌声も夜空に響き渡った。 アンコールでは再び小室哲哉とともに、TM NETWORKのトリビュートアルバムで西川が歌った「LOVE TRAIN」をプレイ。そして小室哲哉、Novelbright、宮野真守、NEWS、So&Minami(Fear, and Loathing in Las Vegas)がステージ上に勢揃いして、イナズマロック フェスのテーマソングである「Lakers」を歌い、手を振って踊り、目を合わせて笑いあい、イナズマロック フェス2024は無事に幕を閉じた。 「Lakers」には「集った夢は今も足を止めない」という歌詞がある。イナズマは夢と憧れる場所でもあり、夢が集う場所でもあり、そして次の夢に向けて走り続ける場所なのだ。 西川は先日、『イナズマロックフェス』『イナズマフードGPX』に続く新しい滋賀でのイベントとして、2024年11月2日・3日、滋賀県南彦根の平和堂本部(HATOC駐車場)で国産米の素晴らしさや価値を再認識する『SHIGA KOMECON 2024』を開催すると発表したばかり。地元のために何ができるか、西川の夢もまだまだ足を止めることはなさそうだ。 Text:フジタアヤコ <公演情報> 『イナズマロック フェス 2024』 2024年9月21日(土)・22日(日) 滋賀・烏丸半島芝生広場 ■9月21日(土) <LIVE AREA・雷神STAGE> アーティスト:真天地開闢集団-ジグザグ/T.M.Revolution/ながのーず (長野博+井ノ原快彦)/HYDE/Fear, and Loathing in Las Vegas/ももいろクローバーZ/ロバート秋山presents 秋山歌謡祭 パフォーマー:エルフ/空前メテオ/span!/ツートライブ/ドーナツ・ピーナツ/ミサイルマン ■9月22日(日) <LIVE AREA・雷神STAGE> アーティスト:ウマ娘 プリティーダービー/西川貴教/NiziU/NEWS/Novelbright/FANTASTICS/宮野真守 ゲスト:小室哲哉/So, Minami(Fear, and Loathing in Las Vegas) パフォーマー:イノシカチョウ/Everybody/翠星チークダンス/はるかぜに告ぐ/フースーヤ/丸亀じゃんご