参院選自民候補に「新味ない」と勢いづく鹿児島の野党 人材不足で擁立遅れるが「知名度のある人を」
来夏の参院選鹿児島選挙区で、立憲民主党県連(柳誠子代表)の候補者擁立が遅れている。10月の衆院選は鹿児島1、3区の2人が勝利した。「波に乗って参院選初勝利につなげなければ。1月中には決めたい」と人選を急ぐ。 【写真】立憲民主党鹿児島県連代表の柳誠子氏
「自民候補に新味はない。複数の中から一本化して推薦した県議が選ばれなかったことで、県議団に不満はくすぶるだろう」。立民関係者は自民が60代元職の擁立を決めたことに触れ、「こちらの候補次第で勝てるチャンスは十分ある。可能性は今までの参院選で一番大きい」とみる。 立民県連が「勝てる候補」として挙げるのが「50代前半までの若い人。できれば女性」だ。これまで個別に打診してきたが、選定には至っていない。皆吉稲生代表代行は「衆院選で大勝利を収めたにもかかわらず、この時期に擁立できていないのはまずい。人材不足は否めない」と漏らす。 県連は候補者を選んだ後、連合鹿児島や社民、国民民主などでつくる「5者会議」に諮る考え。現在は40代女性に打診中とみられる。川内博史選対委員長は「絶対に勝たなければならない選挙。知名度のある人を擁立したい」と話す。 共産党県委員会(山口広延委員長)も独自候補の擁立を進める。山口委員長は「政策や候補者に合意できれば、野党共闘を実現したい」と候補一本化の協議に前向きな姿勢を示した。
南日本新聞 | 鹿児島