戦力アップ成功!? J1夏の補強評価ランキング8位。助っ人DFの加入がデカい! 残留に向け効果的な補強
毎年サッカー界を賑わす移籍市場は、世界はもちろん日本でも盛り上がりを見せる一大行事だ。多くのファンが一喜一憂するこの期間は、その年のクラブの成績を左右する大事な時期となる。今回は、先日閉幕した夏の移籍市場で的確な補強を成功させたJ1クラブをランキング形式で紹介する。(文:Nobuya Akazawa|J1全部見るマン)
8位:ジュビロ磐田 【IN】 • 渡邉りょう[C大阪/期限付き] • ジョルディ・クルークス[C大阪/新加入] • 中島佳太郎[栃木/復帰] • ハッサン・ヒル[イフド・ブネイ・サフニン(イスラエル)/新加入] 【OUT】 • 大森晃太郎[讃岐/期限付き] • 鹿沼直生[徳島] • 小川大貴[千葉/期限付き] • 石田雅俊[大田ハナシチズン(韓国)] • 藤原健介[北九州/期限付き] センターハーフ(CH)の鹿沼直生と藤原健介を失ったことは手痛いが、ジュビロ磐田は残留に向けて戦力にテコ入れを行った。セレッソ大阪から渡邊りょうとジョルディ・クルークス、海外からハッサン・ヒルを獲得している。 特にセンターバック(CB)を務めるヒルの対人とカバーエリアの広さは、失点が重なっている磐田にとって大きな武器だ。潰し切れる強さも兼ね備えているので、セカンドプレスラインを飛ばしてくる縦パスに対応できる。サイドバック(SB)を高い位置に押し出す磐田は、SBが空けたスペースのカバーをCBが行う回数が非常に多い。ここのカバーを行えるだけのスピードとアジリティも兼ね備えている。 また渡邊とクルークスも特徴的な選手で、攻撃のバリエーションを増やす補強として理にかなっているのではないだろうか。特にSBの攻撃参加の多い磐田において、クルークスのキープ力は攻撃に厚みを加えられる。さらにそこから放たれる高精度のクロスはジャーメイン良やマテウス・ペイショットの決定力を生かすものとなるだろう。彼らの能力を生かすためのチームとしての精度設計を今一度見直して、安定して試合を進めることができると、自然と残留は見えてくるのではないだろうか。
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