3000匹以上の鯉のぼりが元気に泳ぐ!弘法大師も感動したといわれる九州の名湯へ
杖立川の渓谷沿いに湯煙を上げる温泉街、杖立温泉(熊本県小国町)。昭和の初めには「九州の奥座敷」としてにぎわい、昭和の面影を今も漂わせる風情ある湯処だ。 湯の入りて 病なおれば すがりてし 杖立ておいて 帰る諸人 これは、平安初期に訪れた弘法大師が、湯に感動して詠んだと伝わる句である。1800年以上の歴史がある名湯だ。泉温は約98度もあり、自噴しているのが特徴。町内26か所に源泉がある。肌に優しい弱食塩泉で、リウマチ、皮膚病、神経痛など適応症は幅広い。 そんな温泉街で毎年行われる春の風物詩が「杖立温泉鯉のぼり祭り」だ。開催は2024年5月6日までで、今年で44回目を数える。杖立川の上では3000匹以上の鯉のぼりが上がり、元気に泳ぐ姿を見せてくれる。鯉のぼりが泳ぐ様子を下から眺めるのも良し。宿の部屋から見下ろし全体を眺めるのもまた良し。夜間はライトアップ(19時~22時)され、昼間とはまた異なる幻想的な様子を見せてくれる。 問い合わせは、杖立温泉観光協会/電話0967-48-0206