イスラエル、レバノン北部のキリスト教徒居住地区攻撃 21人死亡
Artorn Pookasook Maya Gebeily [エルサレム/ドバイ/ベイルート 14日 ロイター] - イスラエル軍は14日、レバノンに拠点を置く親イラン武装組織ヒズボラに対する攻撃の範囲を拡大し、キリスト教徒が主に居住する北部のアイトゥを初めて攻撃した。レバノン赤十字によると、少なくとも21人が死亡した。 イスラエル軍はこれまで、イスラエルとの国境に近いレバノン南部のほか、ベカー渓谷や首都ベイルート郊外を中心に攻撃していたが、14日には北部の25の集落の住民に対し、イスラエル国境から約60キロ北を流れるアワリ川の北側に避難するよう指示した。アイトゥ市の市長によると、避難民が借りていた家屋が攻撃を受けた。 イスラエル軍はまた、ヒズボラの精鋭部隊「ラドワン部隊」 の対戦車ミサイル部隊司令官をレバノン南部のナバティエ地域で殺害したと表明。ヒズボラはこの件について、今のところコメントしていない。 イスラエルのネタニヤフ首相はこの日、前日にヒズボラのドローン攻撃で兵士4人が死亡したイスラエル中部の基地を訪問。ベイルートを含むレバノン全土でヒズボラを容赦なく攻撃し続けると述べた。