ついに「新NISA」が開始!「旧NISA」と比べてどう違う? 年間投資できる金額についても解説
2024年1月から新しいNISA制度が導入されるため、旧NISAは2023年12月31日で買い付けなどが停止されました。 新NISAはさまざまな部分が刷新されたので、これまでにNISAに取り組んでいた人でも、これからNISAに取り組む人でも始めやすくなっています。どのような部分が刷新されたかについてしっかり理解して、自身が納得できてから取り組むようにしましょう。 本記事では、「新NISA」と「旧NISA」でどのような違いがあるか、具体的に年間投資できる額について解説するので参考にしてみてください。
新NISAと旧NISAの違いについて
新NISAは旧NISAと比較するとさまざまな部分が変更されていますが、新NISAの方が投資しやすいように工夫されています。旧NISAでは投資枠がつみたてNISAと一般NISAに分かれどちらかの選択制となっていた一方、新NISAではつみたて投資枠と成長投資枠を併用可能です。このように並行可能になったので、投資の柔軟性や選択肢が大きく増えました。 新NISAと旧NISAの変更点については、図表1・図表2にまとめたので参考にしてください。 図表1
金融庁 新しいNISAを基に作成 図表2
金融庁 新しいNISAを基に作成 新NISAの方が非課税保有限度額は大きくなっており、つみたて投資枠と成長投資枠を併用しながら最大1800万円まで活用できます。1800万円の非課税保有限度額を最短で活用するためには、つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円=360万円なので5年間が必要です。 ただし、具体的な投資金額や投資期間については一人ひとりの支出と収入のバランスについて考えながら、無理をしない範囲で決定しましょう。 ■非課税保有限度額の再利用ができる 旧NISAでは非課税保有限度額は1度使用すると復活しませんでしたが、新NISAからは非課税保有限度額の再利用ができます。これによって旧NISAでは投資方針やライフスタイルが変化した際の対応に柔軟性が欠けている部分を補えるため、ライフイベントなどに対応するために保有している投資信託や株などを現金化しやすくなるでしょう。 本来の資産形成の目的はライフイベントなどでまとまった資金が必要になった際の備えなので、結婚資金や教育資金・住宅購入資金などで利用するケースが多いです。 また、投資をある程度の期間続けて専門的な知識やノウハウが身に付いた段階で、投資方針を変更してリスクとリターンのバランスも見直せます。非課税保有限度額の再利用ができるのは大きなメリットになります。
まとめ
近年では老後2000万円問題などが取り上げられた関係から、若い世代から高齢者世代まで資産形成に対しての注目度が高まっています。新NISAは節税効果などにも期待できるので取り組む人も多くなっていますが、取り組む際には制度についてきちんと理解しておきましょう。 また、新NISAを始めとする投資は自己責任が原則になるため、社会情勢や経済状況によっては元本割れするリスクがあることなども把握しておきましょう。 出典 金融庁 新しいNISA 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部