FA動向に注目も…プロ野球、宣言残留した歴代選手6人
多村仁(仁志)
出身:神奈川県 投打:右投右打 身長/体重:180cm/80kg 生年月日:1977年3月28日 ドラフト:1994年ドラフト4位 第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での活躍も印象深い多村仁(仁志)。多村もまた、FA権を行使したが残留を決意した1人だ。 横浜高校では高校通算14本塁打を記録。持ち前の強肩と将来性も高く評価され、横浜ベイスターズがドラフト4位指名。 高卒3年目にプロ初アーチを放ったが、大けがもあって一軍定着はならず。それでも2004年には打率.305・40本塁打・100打点と大ブレイク。翌年も31本塁打を放ち、チームに欠かせない存在となった。 2007年からは福岡ソフトバンクホークスにトレード移籍すると、移籍初年度からレギュラーとして活躍。その後は故障に苦しむ時期もあったが、2010年はチーム三冠の成績を残した。 同年オフには海外FA権を行使。メジャー移籍も視野に入れていたが、チーム内から残留を熱望する声もあり、チーム愛を貫いて残留。 2011年以降は打撃で苦しみ、古巣の横浜や中日ドラゴンズを経て、2016年限りで現役引退。故障との戦いも多くあったが、22年間のプロ野球生活を送った。
金子千尋(弌大)
出身:新潟県 投打:右投左打 身長/体重:180cm/77kg 生年月日:1983年11月8日 ドラフト:2004年ドラフト自由枠 最盛期は手の付けられないピッチングを披露した金子千尋(弌大)も、FA移籍を図った過去がある。 金子は、長野商業卒業後、社会人野球のトヨタ自動車でプレー。2004年ドラフト自由枠でオリックス・バファローズに入団すると、2008年に2桁勝利(10勝)を挙げるなど頭角を現した。 また、2010年には17勝をマークすると、2014年は16勝・199奪三振・防御率1.98と無双といえる数字を残した。 同年は最優秀防御率、最多勝のタイトルに加えて最優秀選手、沢村賞も受賞。オリックスからのシーズンMVP選出は日本一を達成した1996年、イチロー以来の快挙となった。また、オフにはメジャー挑戦の可能性があると報じられていた。 しかし、手術の影響でメジャー移籍を断念したうえ、国内FA権を行使したものの残留を決意。「優勝したいという気持ちが勝った」と結果的にはチーム愛を示した。 その後は2017年こそ2桁勝利(12勝)を挙げたが、翌年はけがもあり勝ち星を重ねられず、オフに自由契約に。その後は北海道日本ハムファイターズでプレーし、2022年限りでユニフォームを脱いだ。
ベースボールチャンネル編集部