人生初アルバトロス達成に「本当にびっくりだね」 61歳・清水洋一が『67』の上位発進
<ファンケルクラシック 初日◇18日◇裾野カンツリー倶楽部(静岡県)◇6993ヤード・パー72> 66歳とは思えない! 原辰徳氏の最新スイング【連続写真】 61歳の清水洋一が“人生初のアルバトロス”を朝一の10番パー5(523ヤード)で達成した。大会主催の株式会社ファンケルより、賞金30万円が贈られる。 ティショットをフェアウェイに置き、「エッジまで230ヤード」でピンまで256ヤードが残った。「風はフォローだったので、クリークもありかなと思ったんですけど、スプーンで乗ればいいかなという勝手な思い込みで(笑)」と放ったショットはグリーン手前にバウンド。「ピンの方向に転がって消えたからオーバーしたのかと思った」とそのときは入ったことに気づいていなかった。 グリーン奥に行くと「嘘でしょ」とボールの姿がなく、「『まさかね…』なんて思いながら覗いたら入ってる! なんて言って(笑)。本当にびっくりだね」と驚きのスタートとなった。ゴルフを始めたのは18歳で、プロを目指し始めたのは「会社を辞めた27歳」。そこから長いゴルフ人生の中で初のアルバトロス達成に「まさかね~(笑)」と素直に喜んだ。 今週はドライバー、3番ウッド、5番ウッドを木曜日のプロアマに新調。パターを火曜日に新しく投入していた。「プロアマの前の日に練習で打ったら、まあまあ悪くないとなって、気分転換に全部変えて、ボールも以前使ったのに戻して」とここ最近思うようなゴルフができていなかったこともあり、思い切ってギアチェンジ。「いい方向に出たらいいな、なんて思っていたら、いい方に出ちゃったね」と笑顔を見せる。 さらにボールは、もともとタイトリストの『V1X』を使用していたが「去年の最後の2試合だけV1に戻して、成績が良かった」と、過去のフィーリングを思い出し、再び『V1』をチョイスした。「自分が思っている弾道のイメージがXの方が近い。でももともとV1のほうがすごく合っている感覚はあったので」と、この気分転換も吉と出て、後半はボギーなしの3バーディを奪取、5アンダー「67」にまとめた。 「よかったよ、ずっと60台なんて出ていなかったからね」と、8月末に行われた「マルハンカップ 太平洋クラブシニア」の2日目ぶりの60台のスコアに安堵の表情を見せた。50代に負けじと61歳が久しぶりの上位発進を決めた。(文・高木彩音)