10年も経過すれば状況は激変!? 日本のクルマが世界を圧倒していたところ3選【10年前の再録記事プレイバック】
「ニッポンのメーカーの実力は、世界か的に見てどれほどの力を持っているのか?」 ニッポンの企業の世界への影響力を徹底的に取材、分析した2013年の企画から、日本のクルマが世界を圧倒していた分野をご紹介!(本稿は「ベストカー」2013年1月10日号に掲載した記事の再録版となります) 【画像ギャラリー】10年も経過すれば状況は激変!?日本のクルマが世界を圧倒していたところ3選(4枚) 文:編集部
■市販車ハイブリッド車のラインナップ数
日本クルマ界が世界に誇るもはや最後の砦といっていい存在がハイブリッド車。 下の表を見てもらえばわかるが、5メーカーから全30車種をラインナップしている。これはもうダントツで世界ナンバーワン。 ちなみに2位はドイツ車で、ベンツ(E300&E400ハイブリッド、S400ハイブリッド)、BMW(アクティブハイブリッド3/5/7)、ポルシェ(パナメーラSハイブリッド/カイエンSハイブリッド)、VW(トゥアレグハイブリッド)の9車種。 まあ、こちらはダウンサイジングターボが主流なのでこんなところ。 これに続くのがアメ車で、7車種を揃えているのだが、セダンモデルのGMサターンオーラ以外はほとんどが巨大なSUVやピックアップトラックだらけ。日本のように各カテゴリーで選べるワケではない。 このほか、量産車初のディーゼルハイブリッド車としてフランス車のプジョー3008ハイブリッド4(日本未導入)が1台、さらに韓国車ではヒュンダイのソナタハイブリッドが1台あるのみ。
■市販乗用EVの充実度
これも日産リーフと三菱i-MiEV、北米向けのホンダフィットEV(日本はリース販売のみ)を擁する日本が世界を大きくリードしているカテゴリーといえるだろう。 まだまだガソリン車ほどの航続距離はないものの、この3車の市販車としての完成度は輸入車勢の追随を許さない。また、SA/PAなどを中心に市街地での急速充電器のインフラ整備も進んでいる。 これに対するのはアメ車勢だが、GMシボレーボルトがあるものの、あとはテスラのロードスターとモデルSという高額モデルの2台のみ。 欧州ではすでにBMWがi3を発表し、VWがe-up!を9月のフランクフルトショーで市販モデルを公開する。 日産に歩調を合わせるルノーがフルエンスZ.E.を販売し、フォードがフォーカスエレクトリックを開始したばかりだが、まだまだ日本製EVに一日の長がある。
■車種ラインナップとカテゴリーの豊富さ
自動車メーカーの数が8社というのも日本車が世界一であり、189車種のラインナップを揃えているのも間違いなく世界ナンバーワン。 それはまた、車種ラインナップ数だけではなく、コンパクト、セダン、ミニバン、ワゴン、ハッチバック、クーペ&オープン、SUV、それに軽まで含めた8つのカテゴリー数を持つのも同じ。 (本文の内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです)