韓国弾劾案不成立に米国「民主的手続き作動すべき…平和デモ権は民主主義に必須」
米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)は7日、韓国国会で尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の弾劾案が定足数未達により廃棄されたことについて、「憲法に基づいて韓国の民主的制度と手続きが完全かつ適切に作動することを継続して促す」と明らかにした。 NSC関係者はこの日、弾劾案が与党の採決不参加にともなう投票不成立により失敗に終わったことに対する立場を聞く中央日報の質疑に、「米国は韓国国会のこの日の結果だけでなく、今後の追加措置に対する議論にも注目し続けている」としてこのように答えた。その上で、憲法に基づく民主的制度と手続きを促すために「韓国の関連当事者らと接触を続けるだろう」と付け加えた。 NSCは、「平和的なデモに対する権利は健全な民主主義の必須要素であり、あらゆる状況で尊重されなければならない」という点を強調した。これは3日に尹大統領が緊急談話を通じて非常戒厳を宣言した直後に出てきた戒厳司令部布告令で▽すべての政党の活動と政治的結社、集会、デモなど一切の政治活動の禁止▽報道機関と出版に対する戒厳司令部の統制▽集会活動禁止――などの内容を念頭にしたものと解釈される。 NSC関係者はこの日の答弁で「尹錫悦大統領」「弾劾」など具体的な事案に対する言及はしなかった。その一方で、「韓米同盟は堅固だ。米国は韓半島(朝鮮半島)の平和と安保に向け最善を尽くしている」と明らかにした。続けて、「米国国民は韓国国民とともにあるだろう。韓米連合防衛態勢は強力で、いかなる挑発や威嚇にも対応する準備ができている」と付け加えた。 米国務省のパテル副報道官は5日の会見で、「韓国と結んでいるパートナーシップは太平洋の両側(韓米)の特定の大統領や政府を超越する。これは共和党、民主党など様々な他の政権を超越してきた同盟でありパートナーシップであり韓国でも継続して同一に維持される」と明らかにしたりもした。