盲導犬の出前授業
豊橋市立富士見小学校で
愛知県の豊橋市立富士見小学校5年生児童が24日、日本盲導犬協会による盲導犬の出前授業を受けた。校区に住む大友優子さんが話をした。 大友さんは盲導犬のアメリと一緒に生活している。難病の網膜色素変性症で子どもの頃から徐々に視覚障がいが進み、白杖だけでは生活が難しいと感じ、盲導犬を利用することになった。アメリが来てからはおっくうだった外出も楽しくなり、東京や大阪のライブに行くこともあるという。 始めに日本盲導犬総合センターの職員が、視覚障害は完全に見えない全盲だけではなく、光を強く感じる、視野が狭くなる、ぼやけるなどさまざまな症状があることを解説した。大友さんは、盲導犬は進行方向に角(曲がり角など)、段差、障害物があることを教えてくれるだけで、道案内をしてくれるわけではないことなどを伝えた。 白杖以外にはスマートフォンの読み上げ系アプリやAIもよく使っているが、それでも横断歩道を渡る時など困ることは多いとして「盲導犬がいるから大丈夫というわけではなく、不安なことも多い。視覚障害者の人に限らず、困っているかもと思ったら助けてほしい」と呼び掛けた。