【尼崎ボート ヴィーナスシリーズ第16戦】細川裕子 「100点」の舟足で突き抜けて今年3V
ボートレース尼崎のヴィーナスシリーズ第16戦「尼崎プリンセスカップ」は10月31日、第12Rで優勝戦を行い、細川裕子(42=愛知)が4コース捲り差しで勝利。4月24日の住之江ヴィーナスシリーズ第2戦以来となる今年3回目、通算16回目、尼崎では2011年12月19日の女子リーグ以来2回目の優勝を達成した。平山智加が2コース差しから2着に入り、1番人気のイン守屋美穂は3着。 細川の4号機は、グラチャン優勝エンジンで、ボートも同じ“SGセット”だった。ところが「手応えがなくて。思い切って(ペラを)叩きました」。序盤は伸びだけだったが、3日目には出足に手応えを得て、予選をトップで通過した。 ところが準優勝戦12Rのインで2着に敗れてしまう。「1号艇なので回転を上げていったら、凄く失敗してしまって」。4号艇で迎えた優勝戦は「失敗を踏まえて、何が何でも回転を抑えました。伸び切れるほどではなかった。それでも伸びはいい部類だし、多少伸びが落ちてもターン勝負がしたかった」との構想通り、3コース平田さやかがコンマ07で仕掛けた。「絶対に行ってくれと。捲り差しに行くタイプではないので。お願いしますと」。ハロウィーンの魔法が効いたか、平田の捲りにイン守屋が応戦。細川の捲り差しが的中した。 「欲しかった出足が最後にきました。100点です」 満点評価の銘柄機は、これで6回の優勝戦進出で5回の優勝。「尼崎は一番好きな水面です」と“センプル愛”があふれた。 ◇細川 裕子(ほそかわ・ゆうこ)1981年(昭56)12月11日生まれ、愛知県出身の42歳。愛知支部の88期生として01年5月22日、とこなめで初出走。09年7月20日の大村男女W優勝戦で初優勝。12年3月4日の多摩川レディースチャンピオンでG1初優出。18年7月11~16日の若松オーシャンカップでSG初出走。通算136優出16V。G16優出。同期に吉永則雄、益田啓司、広中智紗衣ら。1メートル57。血液型O。