上級者はたいていカスタムシャフトだけど… メーカー純正シャフトって実際どうなの? “吊るし”のままじゃデメリットある?
万人向けのクラブが自分にも合っているとは限らない
ゴルフクラブを購入する際、ほとんどのアマチュアは量販店や中古ショップなどで販売されている純正シャフトが装備されているものを選択します。 【写真】ロフトを立てた構えで失敗する人が多い! これが正しく構えてヘッドを上から見た時の景色です 通称“吊るし”と呼ばれるこれらのクラブは、万人向けにつくられているため多くの人にとって打ちやすいことがメリットです。ただ、あくまでも万人向けなので、特定のゴルファーにとってベストな選択かどうかは分かりません。
一方、カスタムシャフトは高価な材料を使っていたり、はっきりした特性を持っているため、吊るしに比べて費用はかかるものの、ひとりひとりに合った最適なシャフトを見つけることができます。 ネット上では、「吊るしのシャフトは良くない」といった趣旨のコメントをたびたび見かけることもありますが、実際どうなのでしょうか? ゴルフ工房 ON&OFF(千葉県佐倉市)の店長でクラフトマン歴25年の桑原信明氏は、以下のように話します。 「打ってみて違和感を感じないのであれば、吊るしのシャフトでも問題はありません。ただ、標準的なスペックのクラブが合わない人も少なからずいるので、万人向けだからと過信せず、購入する前にしっかりと試打を行って自分に合っているかどうかを確かめる必要があります。一番大事なのはシャフトのしなり戻りのタイミングなので、早すぎたり遅すぎたりした場合は、重量やクラブの長さ、キックポイントなども含めて、もっと自分に最適なものがあるのではないかと疑いの目を持つことが大切です」 「私がお客様と接していて感じるのは、『大手メーカーが販売しているクラブだから間違いない』と決めつけてしまっている人が多いということです。もちろん、ゴルファーによっても求めるものは異なるので、『プロが使用している流行りのクラブを使いたい』『最新のクラブを購入して所有感を満たしたい』なら吊るしでも全く問題ありませんが、良いゴルフをしてスコアを出したいのであれば、自分で吟味したり工房に相談したりして、打ちやすいものを探すのがベストです」 ゴルファーのなかには、シャフトを自分にあったものに交換したことにより、飛距離が伸びたり、ミスショットが減ったりする人も多くいるそうです。