第93回選抜高校野球 上田西が本格始動 大舞台に向け練習に汗 /長野
<センバツ高校野球> 第93回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の出場が決まった上田西(上田市)が吉報から一夜明けた30日、初めて挑む大舞台に向けて本格始動した。【皆川真仁】 午前8時、前日に降った雪がうっすらと残るグラウンドで始動した上田西ナイン。練習の冒頭で選手たちを集めた吉崎琢朗監督(38)は、29日に発行した毎日新聞のセンバツ決定号外を手に、「(写真で)すごくいい顔をしている。こういう明るさも求めていきたい」と語り掛けた。 アップやダッシュを終えると、屋内練習場に移動。吉崎監督の兄でトレーナーの正嗣さん(40)が考案したトレーニング「マサトレ」に取り組んだ。選手たちは苦悶(くもん)の表情を浮かべながらも、胸や下半身などを鍛えるメニュー25種類を消化した。 昼食で米1人900グラムを平らげた選手たちは、午後はポジション別に練習を再開。左翼スタンドのフェンス際に設置された「精神と時の砂場」での走り込みや打撃練習などで精力的に汗を流した。 昨秋の公式戦でのチーム打率はセンバツ出場32校中唯一の4割超。4番を務める杉浦琉生(るい)(2年)は「3、4、5番の勝負強さが強み。大阪桐蔭(大阪)や智弁学園(奈良)など関西の強豪と戦ってみたい」と意気込んでいた。