カリフォルニア南部で山火事 住民1万人以上に避難命令
ベンチュラ、カリフォルニア州、11月7日 (AP) ― カリフォルニア州南部は11月6日、台風並みの強風に見舞われ、急速に進行する山火事に拍車をかけ、数十棟の家屋が焼失し、数千人の住民が避難を余儀なくされた。予報官は「生命を脅かす極度の火災」が発生する可能性を警告している。 カリフォルニア州南部で太平洋に面したベンチュラ郡では、「マウンテン・ファイアー」が爆発的に発生し、カマリロ周辺の3500棟の建造物、牧場、耕作地帯に迫っており、地域の住民1万人以上に避難命令が出されている。 数百メートルも上空まで立ち上った濃い煙が、近隣一帯を覆い尽くし、消防士や避難者の視界を狭めている。 火は5時間あまりで、62平方キロに拡大した。 消防当局によると、2人が煙を吸って病院に運ばれたが、消防士に大きなケガはなかった。 気象予報士によると、不規則な風と視界の狭さにより、固定翼機は飛行を差し止められており、突風は台風並みの風速27メートルを超えたという。 ロサンゼルス地域の国立気象局は、火災の危険性を高める赤旗警報を修正し、まれに見る「特に危険な状況」と表示。各郡当局者は、急速に広がる炎、停電、倒木に注意するよう住民に呼びかけている。 風速22メートルから27メートルの突風が予想され、湿度は8%と低いため、南カリフォルニアの一部では7日まで「生命を脅かす極度の火災」が発生する可能性がある、と気象局は発表した。 (日本語翻訳・編集 アフロ)