【毎日書評】仕事ができる人のA4ノート活用術。見開き1ページになにを書くのか?
縦型ノートをヨコに使う
「仕事ができる人になる」ために大切なのは、ノートを使って「やるべき仕事が一目で把握できる仕組み」をつくることです。 そのために必要なのは「横書きで使える範囲の広さ」となります。A4ノートをヨコ型で使うことで、圧倒的に視認性が高まるのです。(223ページより) また、左から右へ書くことで、カテゴリごとに関連性が整理でき、一目でわかるようになるそうです。(222ページより)
「1日1見開き」を守る
「1日に必ず1見開きを使う」際のポイントは、TO DOや会議のメモがなく「真っ白なページ」や「余白ばかりのページ」になったとしても「次の日は、次の見開きに進む」こと。 ノートを無駄に使うことで「もったいない」と感じる気持ちはよくわかります。 しかし、「ノートをきれいに書くことが目的ではない。メモをした内容をどう仕事に活かすかが大切だ。目的を考えてノートを使え」と私は上司に言われ続けました。 「見開き1ページを1日」と決めることで、余計な情報を混在させずに、「本日のTO DO」「TO DOの障害」、そして「1日の振り返り」までを完結させることができます。(219ページより) また、見開きの下側には「会議のメモ」や「取引先との会話のメモ」などを記入することで、「その日に起きたこと」がすべて可視化できることに。その結果、「翌日以降の依頼事項」もすぐに把握できるわけです。(234ページより)
ノートは裏面からも使う
表面からは前述の通り、TO DOや会議のメモを1日単位で見開きに書き進めます。 そして、裏面からは自分用の「アイデアメモ」や「備忘録」を書きためていくのです。 「作成する資料の構成」など業務で必要なものだけではなく、「仕事中に思いついたアイデア」や「上司からの金言」など「自分を成長させる考え」を書き留めるためのゾーンとして活用ください。(237ページより) 覚えておきたいことを日々のTO DOや会議メモなどに紛れ込ませて書いてしまうと、あとから探す際に苦労し、無駄な時間を費やしてしまうことになる可能性があります。しかし「裏からのメモ」にまとめておけば、「自分の考え」や「上司からのフィードバック」など、「繰り返し読みたい情報」が探しやすくなるわけです。 会議中はノートを前から使い、会議終了後にはノートを一回転させ、上司からのフィードバックで得た金言などを“大切なこと”として後ろから書き留める。そうやって日常的にノートを回転させながら使うことで、「仕事ができる人」への成長が促進されるということです。(237ページより) 著者がかつて「仕事ができない人」として苦しんできた経験をもとに、優秀な上司から教わった「仕事ができる人が当たり前にやっている行動や考え方」、そして著者自身が試行錯誤して実践してきたエッセンスを集約した一冊。「仕事ができる人」になるために、大きく役立ってくれそうです。 >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! Source: ダイヤモンド社
印南敦史