【速報】奈良・下北山村の土砂崩れ現場に遠隔操作が可能な「ロッククライミングマシーン」が到着 土砂に埋まっているとみられる車の救出へ
奈良県で23日夜に発生した土砂崩れで、土砂に埋まっているとみられる車の救出のため、新たな重機「ロッククライミングマシーン」が現場に到着しました。 奈良県などによりますと23日午後9時ごろ、下北山村前鬼で国道沿いの斜面が高さ40メートル、幅30メートルほどにわたって崩落しました。軽自動車が巻き込まれ、運転していた53歳の男性が救助されましたが、ほかに少なくとも1台が巻き込まれた可能性があり、土砂の中に埋まっているとみられています。 現場の斜面では亀裂も見つかっていて、県は25日午後、二次災害を防げるよう、無人で斜面の土砂撤去ができる「ロッククライミングマシーン」と呼ばれる重機を現場に投入し、崩れそうな部分を除去していくということです。
■「ロッククライミングマシーン」は無人で遠隔操作が可能
「ロッククライミングマシーン」は斜面の上部にワイヤーの先端を固定し、それを重機に設置された機械で巻き取ることで斜面を上下できる重機です。 奈良県によりますと、無人で遠隔操作が可能なことから、二次災害を避けるために災害現場など不安定な場所でよく使われていて、県内では2016年に五條市で起きた国道168号の土砂崩れで使用したということです。