市民の思いに耳傾ける 新文化ホール計画巡り、福知山市議会が広聴会
京都府福知山市議会(田渕裕二議長)は13日、市内3会場で広聴会「あなたの声、聞かせてください 新文化ホールのコト」を開いた。市が新文化ホール基本計画の見直しを進めていることを受け、議会として市民の思いを聞くため、各会場で議員たちが参加者の声にじっくりと耳を傾けた。 今後の議会での協議、議論に市民の意見を反映させようと企画。13日は3会場で26人が参加した。 拝師の成和コミセンでは議員5人が自己紹介をし、新文化ホールに関する市議会の動きを説明。市が今年7、8月に無作為抽出の市民3千人に実施したアンケートの結果なども伝えた後、参加者から意見を聞いた。 入学式、成人式を市厚生会館で行ったという人もいて、「いすを出し入れしながら多目的に使えるのはすごく良い。今と同じような形でも良いと思う」「昔は新町通り、アオイ通りなど周りがすごく活気があり、人が集まるところでした。今だと駅前などにぎやかな所にあるのが良いと思う」「音響の良いものを」などの希望が出された。 一方で、「市としてどんなホールを作りたいのか、いまいち分からない。発信が足りていないと思う」「高校に通っていますが、高校生の中ではあまり話が伝わっていないと感じます」といった意見もあった。 議員たちは一つひとつの意見に対応して、「きょうの話から、厚生会館は大切な思い出が育まれてきた場所だと感じた。そうした思い出をこれからも作っていけるホールになるよう、意見を伝えていきたい」とした。 参加した女性は「音響を良くし、駐車場が取れる場所にしてほしいと伝えました。市民が良かったと思えるホールを造ってほしい。そのためにしっかりと意見を届けてもらえたら」と話していた。 ほかの会場でも駐車場や建設場所などが話題に上ったほか、障害のある人にも配慮した施設にすることや若者世代の声を聞く場を求める意見もあった。