動画マーケティングの先駆「ブランデッドムービー」 今年の受賞作は? #BRANDED SHORTS 2024
企業がブランディングを目的として制作したショートフィルム(ブランデッドムービー)の祭典「BRANDED SHORTS 2024」が、今年も赤坂インターシティAIRで開催された。 米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA) 2024」。 本映画祭の公式部門として、世界の動画マーケターが注目するのが「BRANDED SHORTS」で、日本で唯一の国際的な広告映像部門だ。 ■「BRANDED SHORTS 2024」 ──従来のコミュニケーションプランニングだけでは、顧客とのエンゲージメント醸成が難しくなってきた時代。企業と顧客とのコミュニケーションも大きく変化し、昨今、動画マーケティングに力を入れる企業が増えてきている。 そんな中、「ブランデッドムービー」と呼ばれる映像作品が、「生活者にとっての価値(エンターテイメント性や有益性)」と 「企業やブランド側からのメッセージや理念」を両立し得るコンテンツとして注目を集めているのだ。 今年は世界からエントリーされた747作品の中から、インターナショナル部門、ナショナル部門、HR部門 supported by Indeed、観光映像大賞のノミネート作品が選出された。 ノミネート作品は、インターナショナル部門からマーティン・スコセッシ監督・主演『ウェブサイトを作ろう』(Squarespace)、ライアン・ゴズリング主演『カレラを求めて』(TAG Heuer)、ナショナル部門から堺雅人氏出演『Share The Challenge できないことは、みんなでやろう。「紅丸」篇』(丸紅)などだ。 その中からさらに、審査員*が8つの視点(必然性、認識変化力、シェアラブル、メッセ ージ力、視聴維持力、オリジナリティ、時代性、視聴後の想起力)をもとに選定、審査した”最も優れたブランデッドムービー”「Branded Shorts of the Year」ほか、各部門の優秀賞やアワードが6月12日、「BRANDED SHORTS 2024」で発表された。 同日発表された「Branded Shorts of the Year」を以下、紹介する。 *審査員 ・高崎卓馬(クリエーティブ・ディレクター)※審査委員⻑ ・浅井雅也(Droga5 Tokyo, Part of Accenture Song チーフクリエイティブオフィサー) ・雨無麻友子(スタジオねこ 代表取締役 /映画プロデューサー) ・木村健太郎 (博報堂 執行役員インターナショナルチーフクリエイティブオフィサー、博報堂ケトル ファウンダー) ・箱田優子 (映画監督) ■インターナショナル部門 Branded Shorts of the Year 「8つの視点(必然性、認識変化力、シェアラブル、メッセージ力、視聴維持力、オリジナリティ、時代性、視聴後の想起力)から、最も優れた海外の作品に授与される賞」 受賞作:I'm Dying Inside/死にそうな私たち 【広告主】Modibodi 【広告会社】Howatson+Company 【制作会社】FINCH TikTokで活躍するコメディアン、サマンサ・アンドリュー出演の本作は、シェアハウスに住む少女たちの日常の会話の中で、彼女たちの生理中の体験談や「タブー」について語る。サニタリーアイテムを提供するModibasicsがどのように彼女たちに寄り添っているかも描かれる。