ポイント差は「251」…フェルスタッペンとペレスの"格差"をマルコ顧問も問題視 レッドブルは最終戦後に来季陣容を決定へ
いよいよベテランドライバーの去就に、何らかの決断が下されるのだろうか。 レッドブルは今季第22戦ラスベガスGPでマックス・フェルスタッペンが5位に入り、4年連続でのドライバーズタイトル獲得を決めた。だが、その一方でチームメイトのセルジオ・ペレスは10位で1ポイント獲得にとどまっている。 【動画】角田裕毅がラスベガスGPで9位入賞!元同僚のガスリーとバトルを繰り広げたシーンを見る 現在3位につけるコンストラクターズランキングでは、首位のマクラーレンに大きく水をあけられている状況であり、セカンドドライバーの不振が響いていることは言うまでもない。残り2レースとなりタイトル防衛の可能性が消えつつある中で、現状を問題視するグループ首脳より来季へ向けたチーム陣容に関するコメントが発せられている。 レッドブルグループ顧問のヘルムート・マルコ氏が、アブダビGP後に来季のドライバーについての会議を開くと明かしたとして、スペインポータースポーツメディア『DIARIOMOTOR』が伝えている。 11月25日、同サイト上でマルコ氏のコメントを掲載。「アブダビGP後に会議を行い、その結果を我々の株主に提出する。その後、株主が来年の2チームのドライバー体制について決定を下すことになる」などと今後の動きを語ったとしている。 他にもマルコ氏の言葉では、「我々にはポイントを確実に獲得できる2人のドライバーが必要だ」と述べており、さらに今季のレッドブルの成績について、「我々の社員にとっては大きな失望だ。なぜなら、彼らのボーナスは常にコンストラクターズランキングの順位に基づいているからだ。そして現実的に考えると、タイトルを達成する見込みはない」として、チーム事情への切実な心境も吐露している。 また、同メディアも「セルジオ“チェコ”ペレスのレッドブルでの状況は、チームメイトのマックス・フェルスタッペンとは対照的だ。4度のF1ワールドチャンピオンに輝いたばかりのオランダ人ドライバーは、メキシコ人ドライバーとはまったく異なる現実を生きている」と明暗が分かれた両ドライバーのパフォーマンスの差を指摘。 加えて、「残り2戦を控えた現在、フェルスタッペンとペレスのポイント差は251ポイントにも及んでおり、ヘルムート・マルコはペレスのチーム残留に疑問を呈した」などとも綴っている。 今季最終戦となるアブダビGP決勝の開催日は来月8日。その後に行われる来季に向けた議論は、果たしてレッドブルにどのような変革をもたらすのだろうか。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]