新車なのに走行距離が「50キロ」で納車されたのですが、これって本当に「新車」なのでしょうか…?
新車を購入して納車してもらったとき、メーターの走行距離が「0キロメートル」ではないことに気づくケースがあります。「新車なのに走行距離がゼロでないのはおかしい」と感じるかもしれませんが、結論から言うと、新車の走行距離が0でないのは実はよくあることです。 本記事では、ディーラーで購入した新車の走行距離が「ゼロ」でない理由について解説します。近々納車される予定の人にも役立つ内容ですので、参考にしてください。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
新車は運搬時に「自走」することがある
新車の車のメーターが「ゼロ」であるべきだと思うのは、もしかしたら「新車はそのまま工場から納車される」というイメージがあるからかもしれません。しかし実際には、新車は生産ラインから自宅に発送されたり、販売店に届けられたりするわけではありません。 工場で新車が完成すると、運搬船や車両積載車などを使って販売店へと運ばれます。船や積載車で積み降ろしする際には自走する必要があるでしょう。 たいした距離ではないかもしれませんが、ここでメーターが刻まれる可能性があります。販売店に到着した後、自宅納車の場合は、「自走して」購入者のもとへと運ばれますが、ここで再びメーターの距離数は上がると考えられます。
「テスト走行」でメーターが刻まれることもある
すべての車が対象ではありませんが、一部の車は新車納車前に「走行テスト」が実施されることもあります。テスト走行で自走する場合、当然メーターが増えるはずです。 テスト走行は、各メーカーが道路運送車両法の保安基準に照らし合わせて、その方法を自分たちの裁量で決めます。走行距離は数キロだけのときもあれば、数十キロの場合もあるようです。どのようなテストを行うかによって、走行距離は左右されます。 もし納車される新車がテスト走行に抜き取られた車だとすれば、テスト走行分の距離数もメーターに加わることになります。 メーカーの中には、テスト実施の有無やテストの内容を記載した書類を渡すところもあるようです。気になる場合は直接ディーラーに問い合わせてみてもよいでしょう。