オンロードバイクとオフロードバイクでは曲がる時の姿勢が違う!?
リーンインは、バイクの傾きよりもライダーの上半身がイン側に入ったフォームのこと。リーンウィズよりも車体を起こしぎみに曲がるため、濡れて滑りやすい路面でも安定しやすい特徴があります。 一方のリーンアウトは、バイクの傾きよりもライダーの上半身がアウト側に出ているフォームのことです。車体の大きな挙動にも対処しやすく、万が一タイヤが滑っても立て直ししやすい特徴があります。 また、低速時でも小さい旋回半径で曲がれるため、Uターン時など小回りをするときにも便利です。
オフロードバイクのコーナリング姿勢とは
そして、重心が高く悪路走行を得意とするオフロードバイクのコーナリングでは、このリーンアウトの姿勢が基本となります。
オフロードバイクで未舗装路を走るときのコーナリングでは、通常のバイクと同じように進行方向に車体を傾けます。ただし、タイヤが滑っても対処しやすいように上半身は地面に対して垂直してリーンアウトの姿勢をキープするのがポイント。 このとき、内側の足は地面に向けて前方に伸ばしながら曲がるのがオフロードバイクの基本姿勢になります。足を出す理由は、バランスを取ったり、ターンをするときに足で車体を支えたり、足を軸にして曲がるために必要だからです。 オフロードバイクは路面の状況に応じて立った姿勢で乗ることが多いですが、この場合も曲がる時の姿勢はリーンアウトでバランスを取ります。また、Uターンでもリーンアウトの姿勢で曲がるのが基本です。 低速でUターンする際は、アクセルの開度は一定に保ち、速度のコントロールは指先の半クラッチで調整すると上手く曲がれます。
このように、オフロードバイクで未舗装路を走るときは、リーンアウトの姿勢でイン側に足を出してコーナリングするのが基本です。 なお、スピードが出ているときに足を地面についてしまうと、足が後ろに持っていかれてバランスを崩して転倒したり、思わぬケガにつながる場合があります。このようなトラブルにくれぐれも注意しながら、オフロード走行を楽しむようにしましょう。 ※ ※ ※ オンロードバイクとオフロードバイクは特徴が大きく異なるため、曲がる時の姿勢も違ってきます。とくに未舗装路を走るオフロードバイクは、タイヤが滑っても対処しやすいようにリーンアウトで足を前に出した姿勢で乗るのが特徴です。 バイクの性能だけでなく、全身を使って不安定な車体をコントロールしながらスリルを楽しむのが、オフロードバイクの醍醐味なのかもしれません。
Peacock Blue K.K.