ＲＢに所属するダニエル・リカルド（ロイター）

　F1のRBに所属するダニエル・リカルドが、噂される引退を〝フライング発表〟したとして騒然となっている。 　RBの親チームであるレッドブル・グループは、リザーブのリアム・ローソンをRBの正ドライバーに抜てきする方針を固め、シンガポール・グランプリ（GP）後に正式発表するとレース前から欧米メディアの報道が過熱。そうした中で迎えた22日の同GP決勝では、下位に沈む中でチームがレース終了直前にわざわざピットインを指示して、ソフトタイヤに履き替えさせて最速タイムを叩き出した。これがマクラーレンのランド・ノリスから最速タイムを奪って同グループのフェルスタッペンを〝アシスト〟すると同時に、ラストランの花道にというチーム方針などが指摘も続出。レースごとにファン投票で選出される最優秀選手「ドライバー・オブ・ザ・デー」にも選ばれ、世界中のファンから引退を〝祝福〟されたとみられている。 　そうした中で、レースから一夜明けた23日に、リカルドが自身のインスタグラムのプロフィル欄から「F1ドライバー」の肩書を削除したのだ。 　マレーシアメディア「マレーメール」は「オーストラリア人ドライバーのダニエル・リカルドは、自身のインスタグラムのプロフィルから『F1ドライバー』という説明を削除した。これは、先週末のシンガポールでの惨めなレースの後、彼がVCARBレーシングチームから外されるという噂を裏付けているようだ」と指摘。専門メディア「エントランスF1」も、同様の内容を伝えた。 　リカルドはF1引退を〝フライング発表〟したのか。チームからの正式発表が注目される。