【解説】「コメが足りない」の正体と今後の価格 関係各所からの声で見えてきた「品薄の構図」
■気になる新米の価格は…求められる冷静な行動
いまのコメの品薄状態は、9月に新米の流通が本格化すれば徐々に回復するとされています。次に焦点となるのは「価格」です。都内で飲食店や一般消費者にコメを販売している小売り業者によると、今年の新米の価格は例年より5キロで200~500円ほど高くなる見込みだと言います。 農水省の担当者は「価格が上昇した後は消費が落ち込むことも予想される」「8月、9月はわからないが10月の販売が低調になる傾向が出る」と見ていて、需要の落ち込みから価格が下落する可能性も視野に注視する構えです。つまり、買いだめが価格高騰や、需要の先食いによってその後の価格下落につながる可能性があり、今後もコメの円滑な流通には「消費者の冷静な行動」が一つのカギとなりそうです。