【ライブレポート】コブクロの横浜ライブにスキマスイッチがサプライズ登場
■「関西と東海のデュオが、関東を獲りに来た!」(コブクロ黒田俊介)「なんでそんなにムキになるの(笑)」(スキマスイッチ大橋卓弥) 【画像】コブクロ小渕健太郎×スキマ常田真太郎の仲良しチーム 結成25周年を記念して『KOBUKURO 25TH ANNIVERSARY TOUR 2024 “QUARTER CENTURY”』を開催中のコブクロが、10月20日、神奈川・ぴあアリーナMMでライブを行った。 8月10日、高崎芸術劇場 大劇場からスタートした本ツアー。約3年ぶりのリリースとなった11枚目のオリジナルアルバム『QUARTER CENTURY』からはもちろん、25周年という節目にふさわしい充実の楽曲で構成されている。 横浜2デイズ、2日目のこの日。コブクロのふたりはもちろん、バンドメンバーも、そして会場を埋めた7,351人のお客さんも、オープニングからテンションが高く気合い十分な様子が伝わってきた。 MCのコーナーでは、この日の会場が横浜ということで、ゆずの話題に触れたり、長年コブクロの衣装を担当しているスタイリストの誕生日を祝ったりするなど話題はてんこ盛り。楽曲に込めた思いをじっくり語った小渕健太郎の解説に対して「小渕さん、ちょっとだけ気になったんですけど(笑)」と黒田俊介が独自の視点から話を広げていくなど、いつものようでありながら、膝を打つ話の展開で笑いを取ったりしていた。 メインステージはもちろんだが、その両端から1本ずつ伸びた長い花道もフルに使いながら楽曲を届けたコブクロ。アリーナという巨大な会場でも、ふたりの原点でもあるストリートでも、自分たちの音楽を聴いてくれる人との心の距離は変わらないんだということがしっかり伝わってくるパフォーマンスだった。 アンコールの声に応え、再びステージに登場したコブクロ。ふたりきりで「轍 -わだち-」を歌い始めたのだが、曲の途中からなんとこの日のサプライズとしてスキマスイッチが登場。2024年はスキマスイッチの地元・愛知県で開催された「スキマフェス」のフェスにコブクロが出演するなど共演の機会はこれまでもあったが、今回はコブクロ25周年のお祝いにスキマスイッチが駆けつけてくれたというわけだ。 ライブの前半で「横浜といえばゆず。もうすぐここでライブがあるらしいけど、今日で横浜をコブクロの色に塗り替える(笑)」と息巻いていた黒田は、スキマスイッチの登場に「勢力図の色を塗り替える手伝いに来てくれた(笑)」とうれしそう。ところが同じく前半のトークで黒田が「今年は、スキマスイッチのフェスで名古屋は手に入れた」と語っていたのを楽屋で大橋卓弥が聞いていたらしく、「名古屋はあげてないから(笑)」と突っ込まれる場面も。 その後は黒田&大橋、小渕&常田真太郎という仲良しチームに分かれてトークを展開していたのだが、常田が「でも小渕くんからのメール、いつも敬語なんだけど(笑)」と暴露すると、黒田も大橋も便乗。2人組ならではのトークを展開しつつ、「“横浜の人”はなかなか来てくれないけど、この3組が集まったら面白そう!」という黒田の話の流れで小渕は「コブクロ、“横浜”でライブする。駆けつけた“名古屋”の2人組」というニュースのキャッチコピーを提案。黒田が「関西と東海のデュオが、関東を獲りに来た!」というサブタイトルまで生み出したのだが、大橋から「すごいよね、25年経っても獲りに行こうとしてるって。もう獲れてるよ。なんでそんなにムキになるの(笑)」と突っ込まれ、会場は大爆笑となった。 プライベートでも仲のいい4人だからこその和気藹々としたムードが伝わるMCを終え、アンコール2曲目としてスキマスイッチの「全力少年」を全員で披露。常田のキーボードのそばでコブクロの2人が歌ったり、小渕と黒田、そして大橋の3人が花道で一緒に歌うなどスペシャルなパフォーマンスが繰り広げられ、最後はそれぞれ笑顔でハグを交わしていた。 思いがけないサプライズで大いに盛り上がった横浜公演。コブクロ結成25周年記念のツアー『KOBUKURO 25TH ANNIVERSARY TOUR 2024 “QUARTER CENTURY”』は11月9日・10日、大阪・Asue アリーナ大阪でファイナルを迎える。 TEXT BY 山田邦子 PHOTO BY 山本倫子
THE FIRST TIMES編集部