「布川敏和」が明かす昭和アイドルの“紅白歌合戦ウラ話” メリーさんを激怒させた「不謹慎コメント」に、本木雅弘が泣くほどイヤだった「スシ食いねェ!」誕生秘話も
「あの番組には魔物がいる」
結局、メリーさんの鶴の一声で雑誌やテレビ、スポーツ紙の記者がみんな集められて「先ほどの布川のコメントは以後、使用禁止」「あらためて会見する」。僕だけコメントを撮り直したの。 結局、披露したのは寅年にちなんで「トラ! トラ! トラ!」。衣装はツアーで使ったタキシードの右肩に急きょ、虎のぬいぐるみが縫い付けられたものだったね。 この年は僕らもバタバタだったけど、実は初出場の少年隊も大変だった。白組トップバッターで「さあいよいよ」ってときに司会の加山雄三さんが「仮面舞踏会」の曲紹介を言い間違え「少年隊で、仮面ッライダー!」って。 さらに曲中の「早着替え」のために二重にはいていたズボンが、ヒガシ(東山紀之)のだけタイミングより早くずり落ちてしまって。楽屋に戻ってきたヒガシは泣いていたよ。 僕らの紅白はその年が最後になったけど、「あの番組には魔物がいるんじゃないか」ってくらい本当にいろんなことが起きたよ。 関連記事【「NHKは一銭も出してくれない」美川憲一の“紅白ド派手衣装”は「自腹」だった! 衝撃のお値段を本人が明かす】では、紅白に26回出演を果たした歌手の美川憲一が豪華過ぎる衣装の裏側を語っている。 「週刊新潮」2025年1月2・9日号 掲載
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