関根勤発言を検証 テレビをつまらなくしてるのは視聴者のクレームなのか?
お笑いタレントの関根勤が、今月7日放送されたフジテレビ系「ボクらの時代」でのテレビ業界に関する過激な発言が話題を集めている。 同番組には、関根のほか、松村邦洋、原口あきまさの3人が出演。 松村が、自身がブレークした日本テレビ系「進め! 電波少年」に触れて、当時のエピソードなどを語っていると、関根は「(電波少年は)危ないロケばっかだったもんね!」と相づちを打つとともに、昨今のテレビを取り巻く状況について、「バカなヤツがいろんなこと言うじゃん? それで自粛し始めちゃってさ。こういう面白い番組できなくなっちゃった」とコメントした。 この発言に対して、インターネット上では賛同する声があがる一方、「テレビがつまらないのを視聴者のせいにするのはどうなんだ」、「時代の変化についていけていない」など否定的な意見もあがり、話題を集めている。
“非視聴者”からのクレームにもおびえるテレビ局
「関根さんの表現はちょっと過激だとは思いますが、言いたいことは分かります。昔からクレーマー的な視聴者は少なからずいましたが、その数は格段に増えています。中には、番組を直接見てもいないのに、番組の内容を報じたネットニュースなどを目にして抗議して来る人もいますからね」 さらに、クレームの矛先もより厳しいものになっているとか。 「昔は、大抵のクレームは(テレビ)局の方に来ていましたが、最近は番組のスポンサー企業にまで抗議がいくようになりました。正直言って、これは頭の痛い問題です。スポンサー企業はわざわざお金を払い、CMを通して商品なり、会社なりのイメージをアップさせようとしているわけで、抗議に関しては過敏に反応します。『トラブルに巻き込まれるくらいなら番組スポンサーを降りる』という結論に達することも多々あります」(同民放テレビ局の編成担当)
規制の波は芸人のリアクション芸にも
そうした中、かつてはバラエティー番組でおなじみだったあの“芸”が、存亡の危機にあるとか。バラエティー番組の構成を手掛ける放送作家は明かす。 「一昔前のバラエティー番組なんかでは罰ゲームの代名詞ともなっていた『ゴムパッチン』。罰を受ける芸人が口にくわえたゴムひもを別の人が目いっぱい伸ばして放すと、ゴムひもがくわえていた芸人の顔面を直撃するという芸ですが、アレも局によってはイジメを想起させるとして放送NGになっているんです。個人的には考え過ぎだと思うのですが、それほど昨今のテレビ業界は視聴者からのクレームに対して過敏になっているということです」