専門家に聞きました!「キッチンリフォーム基本のキ」<後編>依頼先をどう選ぶ?注意点は?
【2】複数社から見積もりを取る ある程度依頼先を絞り込んだら、要望や予算を伝えて見積もりを取ります。複数の事業者に見積もりを依頼することをおすすめします。 ■用意しておくもの ・要望をまとめたリスト ・手元にある住宅の図面 依頼すると、現地調査(家の状態や補修の必要性を調べる)などを経て見積もりが出てきます。各社の見積もりの内容を確認・比較しましょう。 例えば「○○工事一式」といった形で詳細が分からないものなどがあったら、納得できるまで内容を確認します。 とはいえ、問題があるかどうか素人が判断できるか自信がないということも多いですよね。この場合、国土交通大臣指定の相談窓口「住まいるダイヤル」などに見積書のチェックを依頼することができます。 以上が、契約の前までにやっておくと良いことになります。 【3】必ず契約書を! トラブル防止のために、たとえ小規模な工事であっても、必ず契約書を取り交わします。 ・請負契約書 ・契約約款 ・見積書 ・設計図書 が基本のセットです。金額や工事期間、支払方法、保証の内容、アフターサービスなどを確認し、納得したうえで押印したら契約完了です。
着工、完成まで
【1】近隣への挨拶 工事内容や期間、時間などを伝えておくとトラブルを避けることができます。 【2】工事の進行状況を確認 できれば定期的に現場へ行って、担当者に状況を報告してもらい、内容を確認しましょう。リフォーム前後の写真を残すようにしてもらうと良いでしょう。変更や追加の工事が発生した場合は。その都度きちんと見積もりを取ります。 【3】工事完了 業者とともに仕上がりを確認、書類の受け取り、アフターサービスの連絡先などの確認などをします。 いかがでしたか? 「数年内に自宅のキッチンをリフォームできたらな~」 「まずは設備機器メーカーのステキなショールームで憧れのキッチンを予習してみようかな~」 などとのんきに考えていた筆者でしたが、今回お話を伺って、リフォームを実際に計画する前にも考えるべきことや調べることがたくさんある!という事実に、甘く見ていたな……と反省。 また、依頼先をどう探せばいいかも全く見当がつかなかったのですが、それを助けてくれるサービスや、動き出してからも見積もりが適正なものかの判断を手伝ってくれるサービスなど、心強い仕組みがたくさんあることも分かって安心しました。 キッチンは特に、使う人の好みや求めるものが濃く表れる場所。どんなキッチンにしたいか、そのキッチンをどう使いたいか。まずは家族でじっくり考えてみようと思います! 【参照】 国土交通省住宅局「マンガでわかる住宅リフォームガイドブック」
【取材協力】
一般財団法人 住まいづくりナビセンター 公正・中立な機関として、一般消費者向けに、新築・建て替え・リフォームなど、住まいに関しての相談を受けている。一級建築士の資格をもつ専門家「住まいのナビゲーター」が、住まいづくりに役立つセミナーの実施、コンサルティング、依頼先選びのサポートなど、ひとりひとりに合わせたアドバイスを行っている。
kufura編集部