虎のソナタ 史上最高の打者は?「清原」即答 カンテレ阪神戦中継解説で甲子園に登場
「もちろん、T-岡田選手ですね。仕事以外で最もプロ野球を見ていた時代のヒーローです」
ちょっと意外過ぎる名前が飛び出した。学生時代、京セラドームの一塁側スタンドから、T-岡田のアーチを眺めていたそうだ。
「打席に入るときの、背番号55のたたずまいが美しかったんです」
というわけで、邨田史上最強スラッガーは、本塁打王にも輝いたオリックスが誇る〝いいひと〟だった。
中継で話す内容を聴きながら、ふと思うのは96年オフ。西武からFA宣言した清原をめぐって、巨人と阪神が大争奪戦を繰り広げた。もし、あのとき、阪神を選んでくれたら…。清原という選手は、もっともっと「甲子園が似合う男」になっていた?! タテジマの歴史も、どんなふうに変わっていただろう?
午後9時前にテレビ中継が終了して、清原氏もゲームセットを待たずして甲子園を去った。その直後にサヨナラ勝ち。球史に残る「4番打者の中の4番打者」は、今の貧打の虎打線をどう感じたのか。偽らざる本音を聞いてみたい。