スイカ「金色羅皇」に種なし新品種 黄色で、大玉で、良食味
ナント種苗(奈良県橿原市)は26日、種なしの黄色系大玉スイカの新品種「3Xゴールデンジャック」を発表した。高糖度で良食味で知られる同社主力の黄色系品種の「金色羅皇」系統で、種なしを実現させた。2025年の春作に向け、24年中に種を販売する計画だ。 同社が同日、宇陀市の農場で開いた見学会で披露した。種なしスイカは、種を取り除く手間が省けて消費者や実需者に人気がある。一方、通常品種より草勢が強く、着果性が落ちたり空洞果が増えたりする課題がある。 「3Xゴールデンジャック」は、「金色羅皇」の食味の良さは引き継ぐ一方、こうした課題がなく、栽培しやすいという。一定の硬さがありカットしやすく、カットスイカとして使いたい量販店などのニーズも満たす。 重さは8~10キロ。糖度は中心部で13・7、外側部分で13。同社は「『3Xゴールデンジャック』は、草勢がおとなしい品種だが、種あり品種よりは肥料を抑える必要がある」と注意点を説明する。
日本農業新聞