北朝鮮から弾道ミサイルの可能性あるもの発射され、落下-林官房長官
(ブルームバーグ): 北朝鮮は5日早朝、西岸付近から複数発の短距離弾道ミサイルを北東方向に向けて発射した。朝鮮半島東岸付近の日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したと推定される。林芳正官房長官が同日午前の閣議後会見で発表した。
林官房長官によると、少なくとも7発が最高高度約100キロメートル、約400キロメートル飛しょうしたという。現時点で付近を航行する航空機や船舶への被害報告は確認されていない。
弾道ミサイルの発射なら1週間で2回目。10月31日は過去最長の約1時間26分飛行し、最高高度も過去最高の7000キロメートルを記録しており、日本政府は新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)だった可能性があるとしている。
林官房長官は「これまでの弾道ミサイルの度重なる発射も含め、一連の北朝鮮の行動はわが国、地域および国際社会の平和と安全を脅かす。断じて容認できない」とし、北朝鮮に対して厳重に抗議し、強く非難したことを明らかにした。政府は米国や韓国と緊密に連携を取り、必要な情報を収集分析するとともに、警戒監視を続ける。
北朝鮮は10月に入ると平壌上空に無人機を飛ばしたとして韓国を非難し、南北を結ぶ道路の北側の一部区間を爆破するなど挑発行為を活発化させている。5日の米大統領選を前に、日米韓は警戒を強めていた。
北朝鮮がICBM級ミサイル、高度・飛行時間は記録更新-日本政府
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Ryotaro Nakamaru, Kyoko Shimodoi