侍の阪神・森下 プレミア12の目標「10打点以上」に設定「チームに勢いを」
「ラグザスpresents第3回プレミア12」に出場する侍ジャパンは6日に宮崎合宿を打ち上げ、開幕戦となる13日のオーストラリア戦(バンテリンドーム)に備えて名古屋に移動した。阪神・森下翔太外野手(24)は、本大会で「10打点以上」を目標に設定。最長9試合を戦う本戦で「得点圏での一本」もテーマとし、15年に中田が記録した15、19年の鈴木がマークした13打点に匹敵する活躍を見据えた。 志は大きく、目標は高い。それが森下だ。自身初選出となる、世界の強豪が集う「プレミア12」の大舞台。しびれる戦いを前に、ある数字を設定した。 「ホームランを(中田)翔さんだったり(鈴木)誠也さんみたいにバンバン打つことは難しい。一つの指標として10打点を超える打点を挙げられれば」 過去2大会ともに日本勢が最多打点を独占する。第1回は中田が大会最多の15打点、記憶に新しい19年は鈴木が最多の13打点。特に鈴木は最優秀選手(MVP)にも輝き、「プレミア12」初の世界一へ導いた。同じ外野手で右打者、加えて強打を売りとする打者ともなれば、思い描くのは鈴木のような躍動。「チームに勢いを持って来られるように、自分が活躍できれば」と言葉に力を込めた。 準決勝以上に駒を進めれば9試合。オープニングラウンドの開幕戦を名古屋で行った後は不慣れな地・台湾での4連戦となる。各国の一線級の投手が登板することから投手戦も予想。「1打点でも、それが決勝打になればいい」。中軸を担う自覚が言葉に表れた。 「自分的には凄く充実した合宿。体にも切れが出て、凄く良い形かなと」 10月29日から始まった強化合宿を終え空路で名古屋に移動。あす8日からは日本シリーズに出場していたDeNAの佐野、牧、桑原、ソフトバンクの栗原が合流予定。中軸起用が濃厚な森下は「勝負強い打撃が求められる。一つのチャンスをものにできるような打撃をしたい」と、まずは9、10日に開催される強化試合・チェコ戦を見据えた。求められていることは分かっている。 (石崎 祥平) 《才木も充実》○…森下と同様、才木も充実した表情で宮崎合宿を打ち上げた。「ちょっとずつ状態も上がってきて、投げる感触とか体の動きとかも凄く良くなってきている」。合宿では2度のブルペン投球で調整。直近4日のブルペンを見守った井端監督からは「ボールが走っていた。頼むよ」と言われたそうで「頑張っていけたら」と笑顔で意気込んだ。9、10日に行われる強化試合・チェコ戦のいずれかで、2番手以降に登板予定だ。