経営権争い、報告書批判…トラブルも原因 K-POP支える韓国エンタメ大手の営業利益が悪化
K―POP人気が続く中、韓国の主要エンターテインメント企業であるHYBE(ハイブ)とSMエンターテインメントの2024年第3四半期(7~9月)の営業利益が、ともに下落したことが分かった。 ■SMエンターテインメントも営業利益減、原因は?【写真】 両社は業績改善の必要性を認識し、第4四半期(10~12月)以降、所属する人気アーティストの復帰や新しいアイドルグループのデビューを予告している。 6日、エンターテインメント業界の情報によると、HYBEは第3四半期の業績を発表し、連結ベースでの営業利益を542億ウォン(約59億円)と暫定的に集計したと明らかにした。前年同期比で25・4%減った。売上高は5278億ウォン(約580億円)と同1・9%減、純利益は14億ウォン(約1・5億円)と同98・6%の大幅減だった。 HYBEは4月から半年以上、ミン・ヒジン前ADOR代表との経営権争いを発端とする、半年以上にわたりさまざまな問題に巻き込まれている。人気グループBTSメンバー、SUGAが酩酊(めいてい)状態で電動スクーターを運転して摘発されたほか、他社のアーティストを侮辱する内容を含む業界動向報告書が暴露され、世論の批判を受けている。 しかしHYBEは、第4四半期以降は業績回復を見込む。複数の所属アーティストが復帰を予定し、BTS完全体でのアルバムのリリースも来年に計画しているためだ。同社は「第3四半期に五輪という国際的なイベントがあり、アルバムの発売にも影響があった」とし、「新事業のインフラ構築が最終段階に入り、営業利益率が回復している」と説明する。 SMエンターテインメントも同様に営業利益を減らした。同社は連結ベースで、第3四半期の営業利益を前年同期比73・6%減の133億ウォン(約14億円)と暫定的に集計。売上高は2422億ウォン(約266億円)と同9%の減少、純利益も37億ウォン(約4億円)と同95・6%減だった。減益要因として、マルチプロダクション体制の構築に伴う人員増加や、新規子会社の初期運営費用の増加を挙げている。 同社も第4四半期から来年初めにかけて「aespa」「NCT DREAM」など人気グループの復帰を計画中で、業績改善を期待している。 来年初めには、aespa以来5年ぶりとなる新しいガールズグループもデビューする予定。チャン・チョルヒョク共同代表は「来年の新人ガールズグループのデビューを通じて、アーティストのラインアップをさらに強化していく」としている。 ナム・ユジョン記者