ブラジル人記者の町田ゼルビア本音評価「良い意味で嫌らしい」筑波大戦“ラフプレー論争”には「クロダ監督…ブラジルの監督のようだ」
“勝負へのこだわり”は非常に強く感じる
――ただし、6月1日の新潟戦では町田らしさが出なかった。 「うーん、不思議な試合だったね。本来、町田がやるべきこと、やりたいことを新潟にやられてしまった。球際で負ける場面が多かったし、チャンスを作りながらも決めきれなかった」 ――どうしてこのような試合内容、結果になったと思いますか? 「試合後、エリキに話を聞いたんだ。彼は『若い選手が多く、精神的にまだ少しムラがある』 と説明していた。それでも、『次の試合では必ず盛り返すよ』 と力説していたけどね」 ――町田のサポーターとも話したそうですね。 「彼らは『絶対に勝たなければならなかった試合』『とても悔しい』と口々に語っていた。これには少し驚いた」 ――なぜですか? 「時おりなんだけど、日本のサポーターはブラジルと比べて“勝負へのこだわり”が薄いと感じることがある。ブラジルでは、チームが負けたらサポーターは本当に悔しがり、怒り狂う。スタジアムからの帰り道の話題は、すべて試合に関することだ。これに対して、日本のサポーターの多くはチームが負けても、帰り道では試合のことを忘れて別のことを話している人が多い。でも、町田のサポーターは違う。黒田監督の勝利への執念と敗戦へのアレルギーが彼らにも乗り移っているような印象を受けた」 ――町田について、他クラブのサポーター、ファンの意見も聞きましたか? 「鹿島のファンは『いずれ必ず落ちてくる』と言っていた。町田の奮闘は認めても、まだライバルとはみなしていないようだった。これは他の強豪クラブのサポーター・ファンも同様だろう」 ――個人的には、町田の出現をどう捉えていますか? 「ポジティブに捉えているよ。Jリーグに色々なスタイルのチームがいるのはいいことだし、リーグを活性化する。町田には確かな実力が備わっており、今後も簡単には順位を落とさないと予想している。ただ、そのためには15日の第18節で負けないことが大切だけどね」(※横浜F・マリノス戦は3-1で勝利した)
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