【陸上】パリ五輪代表の橋岡優輝が渡欧「身体を最高の状態にして誰よりも楽しむ」
男子走幅跳でパリ五輪代表に内定した橋岡優輝(富士通)が7月6日、合宿地としているイタリアへ向かう前にメディアの取材に応じた。 橋岡優輝がVで2大会連続五輪内定!内容に満足せず危機感「最低限の中の最低限」/日本選手権 日本選手権を優勝して、2大会連続の五輪を決めたことで「少し落ち着きました」。友人らからも祝福のメッセージが届いたようで「本当に多くの人に応援してもらっているんだと実感しました」と言う。 ただ、日本選手権の試合内容には納得いかず「ひどすぎたので落ち込みました」と苦笑い。この1週間で「リラックスして練習できたので気持ちを切り替えてイタリア入りができそうです」と前を向いた。 盟友でもあるサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)と同じタンブルウィードTCを拠点として2年目。レイナ・レーダー・コーチから「スプリンターになれ」と常々指導される。今年の春先にようやく「ちょっと走れるようになってきたな、と言われたくらい」と笑う。 助走速度や力強さは進化しているが、踏み切りに完全に噛み合わせるところまでは届いていない。それでも、「スピードを殺さずに重心から乗り込んで反発をもらえれば、高く飛距離のある跳躍ができると頭ではわかっています」と信じた道を突き進む。 東京五輪はメダルまで11cm届かず6位入賞。悔しさのあまりその日のうちに選手村を離れた。 「オリンピックの悔しさはオリンピックでしか晴らせない。これを逃したらあと4年。そんなに待っていられないので」 あと1ヵ月。まずは「身体を最高の状態」にすること。本番では「誰よりも楽しむ。そうすれば結果がついてくる」。目指すのは「メダル。何色がいい色かはみなさん知っている」と力強く旅立った。
月陸編集部