三戸敬稔代表取締役（右から3人目）。会見には、三重県出身のプロサーファー濱村海斗選手（一番右）と仲村拓久未選手（右から2人目）が出席。仲村は「自分が育った伊勢志摩に、このような大きなウェーブプールができることは夢のようです。志摩市が世界にもっともっと広まってほしいです。完成を楽しみにしています」と期待を寄せた

　伊勢志摩文化開発(三重県志摩市)は3月13日に会見を行い、三重県志摩市阿児町志島に「パーフェクトスウェル志摩」と命名したウェーブプールを建設すると発表した。 　2026年夏の開業を予定しているこの「パーフェクトスウェル志摩」は、総面積9万8948平方メートルに及ぶ施設で、ウェーブプール、飲食施設、会議室、屋上観覧席を備えている。 　ウェーブプールの造波装置は、世界でもっとも有名な3つの造波メーカーの内の1社である米国アメリカン ウェイブ マシーン社の造波装置PerfectSwell(R)(パーフェクトスウェル)が用いられ、多種多様な波を創造することが可能。ウェーブプールは、夏場には近隣の小学生のプールとして使用、パラサーフィン大会の実施、サーフィンセラピーの治療として使う予定で多様性を兼ね備えている。 　同社の三戸敬稔代表取締役は「このウェーブプール事業は、日本全国をはじめ世界のサーファーに開かれ、五輪の選手たちがトレーニングの場として活用できることや、子どもから大人まで幅広く楽しめる施設を運営していきます。当事業が、サーフィン文化の新たな発展につながり、伊勢志摩が日本のみならずアジアの中心になり、地域社会一体となった素晴らしい未来を築いていくことができると信じております」と抱負を語った。 　パリ五輪の種目でも正式承認されたサーフィン。安定的に波を提供することができるウェーブプールは、選手育成やサーフィン人口の裾野を広げるのに重要な役割を果たすことが期待されている。